事前準備~平静・表情・ご褒美~

中々本題に入らずにごめんなさい。

でも、事前準備は1つの心構えとして重要ですのでやはりあらかじめ記載することにしました。

その代わりと言ってはなんですが、この先メルマガで配信するであろう内容の一部を記載します。


この内容は途中で変更になったり追加したりすることもありますのでご了承ください。



さて、それでは事前準備に入りましょう。


効果が表れるためには数週間から数カ月まで、お子様のモチベーションなどにより異なります
これは私が実践してきた方法のうち、効果があった場合です
大人の方の心身の状態に左右されます。特にご家庭で実施される場合はトレーニングの場面とそうでない場面をしっかり分け、子どもが受け止めやすいようにしてください。
一度に行うのは2つか3つまでに限定し、特に初期のうちは1つずつ行ってください。
ご自由にお使いいただけますが、実施する場合はそれぞれの内容ごとに記載した時間を目安に実施するのが良いです。

まず始めに実施する人たちの事前準備についてです。

① 冷静に自分の体調や感情を振り返る

あまり強調されることはありませんが、レッスン内容は指導者の体調や感情によって左右されます。これは当然のことでありあらゆるレッスンにおいて平然としている、というのは基的に難しいです。
私たちはこれらをなるべく最小限に抑えられるようにトレーニングしていますが、初期の頃はあらゆることが混在します。その中でレッスンを行うと、指導者の態度がどのように子どもたちに影響したのか見えなくなりますので、まずは冷静に自分の体調や感情を振り返るところから始めましょう(人によっては大きなストレスとなりますので、許容範囲内で行ってください)。
 また、レッスンを継続する際、本来は定期的に行われることがのぞましいですが、特に近親者の場合は双方が影響しやすいこともありますので、指導者の体調などによってレッスンを休むことは大事です。
 特に感情の表出が激しい子どもたちは無自覚に相手の感情を揺らします。無自覚である、というところが重要で、無自覚であるがために「左右されると振り回されて終わる」ということが良くあります(つまりこの感情を満たすことには双方に意味がないのです)。


その日の出来事を1つから3つ記載し、その横にシンプルに感情を、分かる形で残しておきます。絵文字などでも良いです。


② 表情を変えない

子供と接するときに楽しく、明るくいようとすることはとても大切です。しかし楽しませよう、喜ばせよう、という考え方が必ずしも良い方向に働くとは限りません。むしろ喜ばせよう、楽しませよう、というのも最終的に達成すべき目標があり、その上でできる限りのことをするという意味で重要なのです。そしてその目的向かって紆余曲折はあっても最終的に見失わないことが重要なので、指導者は方向性を見失わないためにも、そして目標を共有し続けるためにも意図的に表情を変化させられることがベストです。
 基本は明るく穏和にですが、その前段階として表情のパターンをいくつか実際に作ってみます。
無表情が基本ですが、これはリラックスした場合の無表情と、緊張感のある無表情と自覚できるとその先が分かりやすいです。
 これらが意識できるとそれ以外の表情も意図的に作ることができます。まずは口角をあげ笑う表情から、続いて驚いた表情、悲しい表情、そして怒った表情・・・のようにパターンを作りましょう。
特に表情を読み取れない子どもはオーバーに表情に変化があった方が感じ取りやすいです。あらかじめ「この顔は楽しい時の顔(^^)」「この顔は悲しい時の(T_T)」というように、事前に知らせておくのも良いかもしれません。

③ 取り組みの内容と目的を明確にする

どのような内容であろうと、その取り組みの内容と目的を明確にすることはとても重要です。また、それらの目的は最終的には子どもと共有された上でレッスンが行われるのが良いでしょう。
 しかし指導者が目的を見失い右往左往すると、それは子どもに伝播し右往左往します。
確かに私もすべての授業がうまく出来ていたわけではなく、中々思うように構成できずに反省することもあります。勉強嫌いの子どもに楽しんでもらおうと用意した道具が本来の役割を果たさずのただのおもちゃに変わってしまうことはいまだにあります(子どもはおもちゃや道具を生み出す天才なのです)。
 それはそれとしても、本来の目的がなんであるのか、なんであったのかは振り返るようにしましょう。
紆余曲折があるのは当然なのですが、それによって一喜一憂しないためには目的や取り組むの意義を確認しておくことが重要なのです。


④ 期間を区切り、定期的に実践者へのご褒美を用意する


自分へのご褒美はとても重要です。そしてうまくいく・いかないに限らず、例えば「1カ月間、3かに1回は1つのレッスンを一緒にやる時間をとる。」とか「日記をつけておく」とか、こうしたことからでよいのです。
うまくいく・いかないに限らず、というのは、相手も人間である以上、あらゆる環境から影響を受け、時間帯やタイミングなどによっても変化します。
 勉強や制作などについては「1週間で問題集を10ページ進める」「2週間でパズルを完成させる」といった目標意識が出せますが、対人との共同作業である以上、必ずしも計画通りには進行しません。
するとうまくいかなかったときの焦りと挫折感が双方にかかってしまうのです。
 事前準備の段階で「表情を作ることができた。」らご褒美、といったところから始めておきましょう。そうでないと際限なくハードルが高くなり、結果的に過度な負担となることがあります。


*事前準備はとても大事なことなので、この先メルマガをお読みいただく中で何度か振り返ってくれれば良いと思います。

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