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【十勝LOVE】 早春のいきものたち〜白鳥・鹿鹿鹿ときどきキタキツネ

ハンドルを握っていたため、決定的な瞬間を画像では全く捉えられなかったのですが・・・春先の山には、それはもう動物たちとお目にかかる機会があります。

だから、スピードを出して運転するのは〝もったいない!〟ですよ。

わたりの白鳥たちを目にした時、このへんに川や湖はあったかなあ?と不思議に思っていると、黒土の畑の中を白鳥の大群がゾロゾロと…。
とうきび畑の跡になにやら美味しいものがあるらしく、まるで畑を荒らすギャングのように見えました笑。
農家のみなさんは、白鳥がわたっていくまで、畑を耕さずにおいてあげるんだそうです。
十勝川で優雅に泳ぐ白鳥もいいですが、真っ黒な畑をヨチヨチ歩きする姿も意外に新鮮です。

道内ではどこでも季節を選ばず見かけるのはキタキツネ!
今回は2度、見かけました。二匹とも毛並みがフサフサで、「その尻尾ちょうだい!」と思わず声に出してしまったほど笑
この冬は食べるものに困らなかったのかもしれません。

そして春先の遭遇率が一番高いのが鹿!エゾシカですね。
日高山脈と大雪山ルートをドライブしていて、路上に出ていた群れが3組、山で見かけたのが2組、だったかな。
エゾシカはよく交通事故に遭います。
今回、遭遇してみて、その理由が少しわかりました。

群れで行動しているエゾシカさんたち。5〜6匹がゾロゾロと路上にいた時のこと。
まず彼らはじーーーっとこちらを見てきます。
「誰だ?敵か?」ってな感じでしょうか。
そのあと、「ヤバい奴かな?」と思ったら、逃げようとします。
そのタイミングが非常にまずい。
彼らは皆で同じ方向に逃げるのではなく、四方八方に散ります。
左側にいるから、右側をすり抜けて行こう!とドライバーの浅知恵で動くと失敗します。
おそらく、四方に散った、いずれかの個体がぶつかってくるでしょう。
私が猟師さんなら、とても賢い行動だと思いますが、ドライバーだとそれはまずい。
判断能力の遅い私はしっかり停車してしまったため、大事には至りませんでしたが、エゾシカさんの行動には要注意です。
必ず停まって、みんないなくなってから運転再開してください。

また、エゾシカさんはよく鳴きますね。
いい景色の写真を撮ろうと、気まぐれに自動車を降りたとき、ちょっと甲高い、鳥ではない生き物の鳴き声が聞こえてきました。
見上げるとエゾシカの群れ。
「やばい奴が来たぞ!逃げよう!」の合図かもしれませんが、
「鳴かなければ気づかなかったのに…」と思った私。
私が猟師ならば絶好のチャンスだったでしょう。
正面を向いているエゾシカは、春の森では広葉樹の樹木が保護色になり、どこにいるのかわかりません。
しかし、踵を返して逃げようとすると、あら!真っ白のお尻が目立つこと目立つこと・・・笑
「これじゃ、尻撃たれるよな〜」と思ってしまいました。
あとずさりしながら、ソロソロと逃げて行く方法を教えてあげたい。

余談ですが、キタキツネはよく自動車を怖がらずに近づいてきます。
なにか美味しいものをもらえると期待しているのでしょう。
以前、助手席に誰もいないのを見定め、運転席側まで回り込んできたキタキツネに出会いました。
「なにも持ってないよ。危ないからどいて!」と伝え(伝わらないけど)
その場を去りましたが、もし80キロで通り過ぎる車に近寄ったら、あの子はひとたまりもないだろう・・・と思うと、やり場のない怒りがこみあげてきました。
餌付けをするくらいなら、死ぬまで面倒を見てやれ、と思います。
キツネだから怖くない、鹿はまだかわいい、かもしれないけれど。
好奇心いっぱいで見つめてくる彼らは本当に、かわいいけれど…。
お互いに(人間だって危険がないわけじゃない)、その命にまで責任は持てないじゃないの。
だから、大の動物好きの私でも、侵してはいけない領域があるのだと肝に銘じています。

春の十勝にはほかにもまだまだ、たくさんの生き物たちの姿が見られます。
青空を優雅にゆくオジロワシ、エゾリス、小鳥たち。
昔、道道を走っていたら、なにかの猛禽類が突然、私の運転する自動車の前に舞い降り、ひと休みするとまた飛び立って行ったこともあります。
その時はずっと視線が合っていて、「え?怪我?病気?私が助けるの?トビ?じゃないな・・・ワシ?タカ?猛禽類だよね???病院どこだ?」と迷っている一瞬のことで、画像を取り逃がしたのは残念でした笑

熊さんに出会うまでは、私も懲りずに十勝の山ドライブはするでしょうね。



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