泥沼のうつ状態から這い上がる

泥沼(重症)のうつ状態にある人に対して書かれたものであることをご理解いただきたい。 では泥沼のうつ状態とはどんな状態なのか?


昨夜から短く浅い睡眠しか取れないまま、朝を迎え目覚めたとき、心の中にどうしようもない嫌な気持ちが膨れ上がる。

その嫌な気持ちとは様々なものが入り混じっている。
最初に起きたくないという気持ちが全面に現れて、今日はどう過ごせばいいのかという不安感が混じっていき、いくら考えてもわからない諦め感に満ち溢れる。掛け布団をかぶりなおし、「今日も寝ていよう」と思う。

でも目を瞑っていても睡魔はやってこない。 かといってテレビや音楽をかける気もしない。


食欲も湧いてこない。 過去のことをあれこれと思い出して後悔の念に浸る

将来のことが絶望的に感じて不安がよぎる。 自分なんて生きていても意味がないんじゃないかと思い始める。泥沼のうつ状態は、こうやって苦しい毎日の連続である。 どうすればこの状態から這い上がることができるのか?


ネットでうつ病のことを検索すれば、様々な情報が飛び交っている。それもうつ病患者にとっては夢のような話ばかりである。

特に「うつ病を薬を使わないで治す」という内容が最も目を引くだろう。
その方法を公にしてないサイトがほとんどであるが、例えば公にしているサイトでは睡眠と運動で治すという。
重症のうつ状態の場合、極度の不眠に悩まされている場合がほとんどである。それを運動することによって改善するというが、重症の人の場合、体を動かすこと自体が憂鬱なので不可能な話である。

私の経験上、睡眠をきちんととれるようにするには睡眠導入剤が欠かせないし、運動するには抗うつ薬の助けを借りなければ仕方ない。 睡眠導入剤は人によって合う薬を探さなければならない。しかしこれはそう難しくない。抗うつ薬に関しては、副作用に耐えながら自分に合う薬を探すのは一苦労である。

そのためには精神科医に自分の思い通りになってもらわなければならない。抗うつ薬は早くて2週間、遅くても1カ月以内に効果が表れる。駄目な場合はどんどん違う抗うつ薬を処方してもらい試していく。 ところが世の中の精神科医はそう一筋縄では動いてくれない。自分の経験や勘にしがみついて患者の希望通り動いてくれない場合が多い。 だから根気よく精神科医にお願いする必要があるし、頑としていうことを聞いてくれない精神科医とは関係を断つべきである。 その結果自分に合う抗うつ薬をゲットできたなら第1段階は終了である。

その次に自分をうつ状態にしてしまった脳のリセット並びに教育を行わなければならない。
うつ状態になった原因の一つに、物事の見方、考え方が偏っているために行動が変えられなかったということがある。

その物事の見方、考え方を正す必要がある。

しかしこれは自分一人ではほぼ不可能である。
他人の協力が不可欠なのだ。最も時間的に早く、根本的に治せるのは専門のカウンセラーに協力してもらうことである。
経済的に余裕がない場合は、家族にお願いしてみることでも可能ではある。だがこれは難しい。なぜなら心理学を学んだ人でないと考えを変える誘導ができないからである。以前よりも物事を肯定的にあるいは切り分け的に考えるようにできるようになれば、第2段階は終了である。 その後はうつ状態でたるんだ自分の身体の改造である。

これは深い睡眠と規則正しい生活を送るのに有効である。 これがうまくいけば出口に着いたも同然である。 うつ状態から脱出すれば、様子を見ながら抗うつ薬を徐々に減らしていく。決してゼロにする必要はない。睡眠導入剤も必要なら残しておいてもいい。 こうして時がたてばあなたに普通の生活が戻ってくるのである。

note乞食してます。100円是非下さいw嘘です