いずみ

大阪在住の23歳。福島県に住む18歳の彼女について綴る。

いずみ

大阪在住の23歳。福島県に住む18歳の彼女について綴る。

最近の記事

小さな手

彼女の心はすごく大きい。 「辛かったら辞めていいんだよ」 「今までいっぱい頑張ったね」 優しい言葉を投げ掛ける彼女の手はとても小さい。 小さな手を握りしめ、何もできない自分に嫌気をさしながら 笑顔を振り撒く彼女。 ぼろぼろの感情を押しころし、小さな手をぎゅっと握る彼女。 僕には彼女に返しきれない恩がある。 僕が一番辛い時、距離は離れていても、ずっとそばに居てくれた。 僕が逃げたい時、背中にそっと手を添えて、優しく微笑みかけてくれた。 君の優しさは他の人には伝わり辛

    • 君をみつけた

      仙台駅の高架歩道橋。空は真っ白だった。 ガラガラとキャリーケースをおしながらどんどん鼓動がはやくなっていくのがわかる。時計の針は12のところに重なっていた。 1年4か月会うことが出来なかった。お互いの環境とコロナ社会での隔絶。 「僕たちってこのまま会えないのかな」「いつ携帯から出てくるの」 なんて 僕たちの普通は携帯から聴こえる声とビデオで見える顔だけ。お互いの目を見てお互いの手に触れ、体温を感じ、笑い合うことができればどれだけ幸せかずっと考え生きてきた。 それが今日現実

      • 軽く自己紹介

        こんにちは。いずみです。今回からnoteを通して僕たちの日常を少しずつ残していきたいと思います。 僕たちとは、「彼女」と「僕」のことです。 大阪に住む僕(23)と 福島に住む彼女(18) 普通に生きていれば交わることのなかった二人だけれど あることがきっかけで出会うことができた。 その出会いのきっかけと、これまでの紡いだ時間のお話、そしてこれから二人で作っていく未来のお話。 動いた感情に身を任せ、文章に残していければと思います。 これから僕(いずみ)と彼女(想)

      小さな手