失恋

◆恋は女性を綺麗にする。失恋もまた、女性を綺麗にする◆

私の変化【失恋1回目】
・自分の魅せ方
・失恋した女性が髪を切る気持ち


マッチングアプリにて活動を続ける私。
そんな中、奇跡的にも心から好きだと思える相手と出逢った。
恋をすると、心がうきうきして普段と変わらない毎日も楽しい。
そして、ここから私は徐々に変化していく。


◆自分の魅せ方◆

恋をすると、相手にもっと可愛いと思ってほしい。
この気持ちは私をメイクの道へ導くのだ。

・YouTubeにてメイクの勉強
今まで自己流でメイクをしていた私。
「下地って?フェイスパウダーって?パーソナルカラーって?」
全く知らなかった。
ありがたいことにYouTubeにやり方がすべて無料公開されている。
ノートに書き出し夢中で勉強した。

・ドラッグストアで化粧品巡り
動画にてメイクのやり方、流行りの化粧品を知ると、向かったのはドラッグストア。沢山のテスターや、拭き取り用のコットンも無料で使える。

勿論、最初の頃は失敗もあった。
パーソナルカラーを自己診断し、これだというリップを購入。
早速家でつけると、

「に、似合わねぇ…」

そう。ドン引きするくらい自分には似合っていなかったのだ。
自分を魅せる色を全く分かっていなかった。
それからは毎日のようにドラッグストアで自分に合う色を探し試した。

パーソナルカラーについては様々な意見があるが、私は自分を魅せる色を知っておくべきだと思う。
自分のパフォーマンスを最大限に高めることは、周りからの評価に繋がるだけでない。新しい自分を発見でき、自分のことを以前よりも好きになれるのだ。

だんだんと、自分にしっくりくる色が分かってくる。
それが分かるようになるまでに、何個もの化粧品を購入しては失敗。
その繰り返しだった。

そしてポイントメイクだけでなく、スキンケア商品、ベースメイクも様々な商品を試した。これはという商品を試して、自分の肌がどう変化するのか楽しみだった。

スキンケアは、年齢を重ねてからが楽しくなると思う。
20代前半の頃は、何を付けても、何も付けなくても同じなのだ。
それは若さの特権で素晴らしいことだと思う。
だがそんな特権がなくなった20代後半、私はスキンケアが楽しくなった。
自分の肌が、手をかけた分だけ綺麗になっていく。
その変化を実感できるから楽しいと思えたのかもしれない。

恋をすると、世界がキラキラして見える。
もっと可愛くなりたい。
新しい自分探し。それが私にはとても楽しかった。


◆失恋した女性が髪を切る気持ち◆

メイク・スキンケアが好きになった私。
きっかけは、マッチングアプリにて出逢った人に恋をしたからだ。

しかし悲しいかな、その人は私のことを女性としては見ていなかった。
はっきりと言葉にして言われたわけではない。
だが、好きな人を見ていれば、自分がどう思われているかは分かった。
年齢的に30歳に迫り、ゆっくりしている時間はなかった私。
ぐずぐずしている暇はない。
どうせ叶わぬ恋なら、そうだ!!

「人生で一度は自分から告白をして、こっぴどくフラれよう!!」

そう思ったのだ。
私は今まで自分から告白をしたことがなかった。
こっぴどぐフラれて、落ちるところまで落ちてみたかった。(ドMなのか?)
その人は昔からの友達でも、職場の同僚でもない。
もしフラれたとしても、気まずくなることはない。

+++

そして、
人生で初めて告白をした。

以前、友達からもらった言葉がある。
「男の脳と女の脳は違う。男はあやふやにしたがるけど、女ははっきりさせたがる」
きっと、なあなあの関係ならこの先も会えていた。
けど、私は今のこの状況をハッキリさせたかったのだ。

勿論、私の恋は叶うことはなかった。
分かっていたはずなのに、どこかで奇跡を期待していた。

「好き」のたった一言は、中々でてこなくて
告白は、こんなにも勇気がいるものだと初めて知った。

+++

そして数日後、約8年ぶりに髪を茶色に染める私がいた。
当時ショートカットだった私は、切る長さの髪がなかったため髪を染めたのだ。

私は、失恋がこれが初めてだった。
この時、失恋して髪を切る女性の気持ちが初めてわかった。

今のこの気持ちを変えたくて、
他に夢中になれるものが欲しくて。
そんな感じだった。

失恋をして、初めて世の女性に心から共感できた気がした。
今まで友達から失恋した話を聞いても、どこかピンとこなかった。
分かろうと思っても、心から共感することはできていなかったのだ。

失恋した人の痛みがやっと分かった。
それだけで、大収穫で
成長できたと思えた自分がいたのだ。

そしてその後、髪を茶色にした私はファッションも楽しめるようになる。
恋は女性を綺麗にする。
そして失恋もまた、女性を強く綺麗にするのだ。

そう知ることができた、失恋(1回目)だった。
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