これまでの私 ◆結婚相談所編◆
ー 女は30歳になるまでに結婚するものである ー
私の中にずっとあったこの考え。
大学生の頃は、”きっと25歳には結婚しているんだろうな”と思い
社会人2、3年目の頃は、”きっと27歳には結婚しているんだろうな”と思い
そして26歳の時。きっと”30歳には結婚しているんだろうな”と思っていた。
ー女は30歳になるまでに結婚するものであるー
26歳になった私には自然な出逢いは一切なかった。「このままでは30歳までに結婚できない…」
「そうだ‼️結婚相談所に登録しよう‼︎」
すぐに2社話を聞きに行き、大手の結婚相談所に登録をした。
26歳と若い年齢での登録で割引はきいたが入会金32000円。月謝14000円。そしてこの結婚相談所は男性と1人会うごとに追加で1万円を支払うシステムだった。つまり月に3人会ったら月謝に加え3万円の出費…。(なんていい商売)
お見合い会場は、都心のホテルのカフェ。そこへ綺麗なワンピースを着て向かう自分。担当者が入り口で待っていて、男性が待つ席へ案内される。
「な、なんだこの光景は…」
周囲を見渡すと同じようにお見合いと見られる男女ばかり。
ぎこちない作り笑顔に普段着ないであろう服、決まりきった会話。
”違和感”
きっと、真剣に結婚したくて取り組んでいる人が大半であろう。でも、私にとってはその場に違和感しか感じなかったのだ。
いったい何人の人と会ったのだろう。
1回会って終わる人もいれば、3、4回デートをした人もいた。
「全然、楽しくない」
当時の正直な私の気持ちだ。
見合い相手の候補は、自宅に資料が郵送されるかメールで届いた。
届いているのを見ると憂鬱になった。
目を逸らしていると、結婚相談所から催促の電話。
全然、楽しくなかった。
デートを重ねた相手に断りのメールをして傷つけてしまったこともあった。
「きっと、あなたはこれから幸せな結婚はできないでしょうね^^」
そんなことを言われたこともあった。
これを書いている今なら正直に言える。
ー私は、結婚したくなかったのだー
高校生の頃から、「絶対に結婚しない」そう思っていた。実際、それを友達に宣言もしていた。その思いは年齢を重ねても変わることはなかった。
しかし、世間体が私の本心に蓋をしたのだ。
本心は結婚したくない。けど、世間体が結婚しろと言っている。きっと、今なお社会に根強くある「30歳になって結婚もしてないなんて…」という考え。これがなければ、私は結婚相談所に登録はしていなかっただろう。
そうやって、世間体のせいにして世間体のために生きていた。
結局、結婚相談所は一年で退会した。
結婚に本気でなかったから、相手ができることはなかった。
結婚相談所は辞めたものの、世間体のために生きることは辞められなかった。というか、世間体のために生きることが当たり前だと思っていたのだ。
そんな私は、次なる活動へ進む。NEXT
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