めぐまれた社会に生きて。
高校生の頃、ひょんなことから地元のラジオ番組に出演したことがある。地元のラジオ局で、その番組の中に高校生や大学生がメインとして出演するものがあったのだ。その番組に出演したいとメールを送れば、きっとすぐに出演のお願いがきたのだろうが、僕の場合は特殊だっただろう。
その番組の出演をお願いされたのは、そのラジオ局の中のことだった。もともと僕は別の番組の生放送を見に行っていたのだ。その放送には、中学の頃からの友達が出演していた。というのも、その友達はアイドル業をしていた。
その番組が終わってから、当時よく集まっていたメンバーでご飯を食べようと、みんなでその生放送を観に行き、アイドルとしての仕事をしている友達の姿に感動していた。
そんな中、ラジオ局の人から、高校生が出演できる番組があるんだと声をかけられた。僕自身、珍しいことや新しいことが大好きなタイプであり二つ返事で出演することが決まった。
それからというもの、高校生の間に4回ほどラジオ番組に出演させてもらっていた。各回で、話すテーマが決められておりメールなんかも読んでいた。時には、プロのシンガーソングライターの方に電話出演をしてもらって、僕の悩み相談をしてくれたこともあった。今でもその歌手の方は応援しており、情報が入るようにしてる。
僕にとっては、これ以上のない珍しい経験がたくさんあった。そもそも話すことが得意ではなかった僕。テレビとは違い、ラジオは耳で聞くことしかできない。どのように表現をすれば聴いている人に伝えられるのか。頭を抱えていたのはいうまでもないだろう。
なぜこのことを思い出したかというと、最近知ったことなのだが、stand.fmというサービスがあるからだ。
これは、個人がラジオ番組を持っており、自由に放送することができるというものである。放送には2種類、収録と生配信がある。生配信はその名の通りリアルタイムで行われるものだ。収録というのは、事前に録音をし編集をした上で放送できるという。
僕はまだ登録をした段階であり、放送は一切していない。というよりむしろ、他の人の放送を聞くことが楽しくて自分が放送する余裕がない。近いうちに1度放送してみようとは思っている。
気がつけば、身の回りには自分の考えや感じ方などを発信する機会がどんどん増えている。このnoteもその一つだろう。TwitterやInstagramなんかも情報発信という観点からすれば同じだろう。
情報社会になって、個人の発言力が求められるようになったように思う。だからこそ、こういった情報発信ができるサービスがどんどん出るのだろう。何か伝えたいことがあるという人にとっては、とてもありがたいだろう。数年前ではできなかったことだ。
しかし、情報を発信する上で個人情報を出さないなど気をつけるべきことはたくさんある。気をつけるのは発信する側だけではない。情報の受け手も、その情報が正しいものなのか判断しなければならない。誤った情報をそのまま鵜呑みにすることは危険である。情報発信者の一人として、僕は改めて気をつけなければならない。しかしそれ以上に、様々な手段で発信をすることができることに楽しさを感じている。
noteを書き続ける人がいてもいい。stand.fmで喋り続ける人がいてもいい。その人が伝えたいことを、その人が選んだ手段で世の中に訴える。僕はそれでいいと思う。必ず共感してくれる人たちは現れるだろう。
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