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私はHSP気質を受け入れる。

基本的に最近の世の中は
「自分の機嫌は 自分でとろう」というふうに
周囲に当たり散らす人を嫌う傾向にあります。感情をあらわにすることは、場の雰囲気を乱しかねないので、気を付けたいですね。

一方で、元々人前で辛い顔や悲しい顔をすることを極力しないように気をつかって生きていくタイプの人間がいます。
私は、そのタイプです。
例えば上司に挨拶を無視され傷ついても
体調があまりよくなくても
なるべく平気な顔をして過ごす努力をします。
代わりに笑顔で冗談を言ったり、何も考えてないようにポーっとしてみせたり…自分に嘘をつく態度をとってしまうのです。

こちら側の人間からみると、さっきの感情をあらわにする人や、世にいう「かまってちゃん」っていわれる人は本当に素直で、甘え上手で、羨ましいと感じてしまうこともあります。良い悪いは別ですよ。

ところで、私のようなタイプの人間は、[自分に嘘」の態度をとっていることで、細かいことは気にしないとか、無視されても気づかないくらい鈍感な人とか、「強い」人だと勘違いされることもあるのです。
けれど、実はそうやって「自分に嘘」をつくことが鎧になっていて、自分を守っているところがあります、鎧を取られてしまうと膝から崩れ落ちてしまうかもしれません。
嫌な事は「嫌だ」と、辛い時は「助けて」と言えるのが一番いいです。
けれど、それができる人は世の中に何割いるのでしょう?
そして私のように、できない側の人間がなぜそれができないか…。
これはそれぞれの思いもありますが、考えすぎて「甘えることができない」からというのが、理由の一つだと考えます。自分が「辛い」と発信することで、雰囲気が悪くなるのではないか、と考えすぎてしまう。もしくは「これくらいで辛いの?」と言われるのが怖い、ということもあるでしょう。
発信することで余計辛くなるから、発信できない、という感じです。
だから我慢をしている。嘘の態度をとってしまう。

おそらくこれは、HSPという特性です。気にしすぎ、なのです。
言わないのではなく、言えない人間がいる。私は当事者としてそれを伝えていきたいという思いがあります。

勿論、HSPに対して批判的な人も一定数います。
「勝手に気を使って、勝手に我慢して、自分の選択で意見を言わないのに、それが良いことだと思ってる」という文章も読んだことがあります。
HSP「じゃない」人って、こういう思考なんだな…と、とても面白い文章でした。自分と違うタイプの人の思考は、お互いにわからないものですね。

私としては、合唱で例えれば、ソプラノもアルトもテノールも必要なように、いろんなタイプがいるから世の中がしっくりおさまっているのだと思うのです。
「言って欲しい」とか「言いたい」という意見もあるでしょう。でも変わりたいならともかく、変えようとか変わらなきゃいけないことではないと思いますよ。

HSPの人間が自身のHSPに苦しむことはあると思います。
もっと表現したいことや、伝えたい思いだって持っていますよね。
HSP「じゃない方」の考え方や動き方は、私たちには難しいです。憧れる部分も、尊敬できる部分もあります。そういう風になれたらいいな…とも思います。
ただ、頑張りすぎたり、無理をせず。自分らしくも認めながら…自分の役割を果たしていきましょう。

誰にだって安らぐ時があったっていいじゃない?
花音と共に、祈っています。


花音:中平 和寿子






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