40歳越えでお見合い結婚と思っていた僕が、20代で妻と結婚をした理由 #12.初デート
約束の日。僕は仕事を終えて五反田へと向かった。早めに駅につくと、僕は予約をとった『TRATTORIA ARIETTA』の下見をしに行った。
外から見て雰囲気は良さそうだが、混んでいて中が見えなかった。
下見をしてもまだ時間があった為、周辺を散歩してみる事にした。五反田付近は昔勤務をした事もあり懐かしい気持ちになった。お客さんに支えられて今がある。なんて事を考えながらフラついていると、待ち合わせの時間が近くなっていた。
昔を思い返し、ほのぼのしていた気持ちから一転、いざ会うとなると心がざわめき始めた。
待ち合わせ場所についた。
(まだいないか。)
待ち合わせまでは後15分くらいはあった。
僕は営業で、話の段取りを考えたりするのは慣れている。相手がお客さまなら、雑談含めしっかりと目的まで話せる自信は持っていた。
しかしこれが、好きな人となると話が違う。更には2人で食事なんて数年ぶりのことで、あがってしょうがなかった。
『たまさん?』
そんな事を考えていると、透き通った声で名前を呼ばれた。
たま『ともちゃん!久しぶり!!』
焦った声で僕が答えると、ともちゃんは、
『笑。お久しぶりです。』と軽くお辞儀をした。
たま『じゃあいこーか!こっちだよ。』
道はさっき調べてあるため、地図も見ずにともちゃんを案内した。
ともちゃん『たまさんこの辺詳しいの?』
ドキッ!!!
たま『昔、この辺に勤務してたから!』
さっき下見に来たなんて言えない。
店に着き、予約名を告げると予約席に通された。その時、僕の額に汗がざっと出た。
食べログの写真でみたのに、想定以上になんかしっかりした店だ、、、
僕らの予約席は一段上がったところにあり、丸テーブルに白のテーブルクロスが綺麗に掛かっていた。なんだか周りの小綺麗に決めてる人達が多い、、、
正直言って、【柄じゃ無い】。。。
そっとともちゃんを見ると、
ともちゃん『結構ちゃんとしたとこだね笑』
たま『そ、そーね。』
最初の食事で、こんなキザったとこは無いよなーと思い乍らも僕は席についた。
店員『ワイン如何でしょうか?』
たま(お酒飲めません。)
ともちゃん『どうしようか?たまさんあまり飲まないんですよね?』
たま(あなたとなら飲みます!!)
たま『いや、せっかくだしグラスで飲もうかな!』
ともちゃん『じゃあグラスで好きなの一杯ずつ頼みますか。』
ともちゃんの気遣いに感謝しながら2人でその後乾杯をした。
乾杯の後は、僕の心配をよそに、2人でMの別荘での話で盛り上がった。
そして話は次回の花火大会の話となった。
ともちゃん『チケットほんとにいいんですか?すごいタイミングですよね?』
たま『うん。俺もびっくりした。せっかくもらったし、、、逆にいいの?一緒に来てもらって。』
たま『はい。前は手持ち花火出来なかったですし、花火好きなんで!』
楽しい時間は過ぎるのは早かったが、次回の約束も確認できて僕は満足していた、、、店のチョイス以外(お店自体はとても良く、料理も美味しかったです)。
次回は、花火大会か!!
僕は、胸を躍らせていた。
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