40歳越えでお見合い結婚と思っていた僕が、20代で妻と結婚をした理由 #3.呼び出し
社会人6年目、、、人を好きになる感覚を忘れ始めた頃、親友と呼べる1人の友人Mが、僕のことをとても気にかけてくれた。
確かに良い奴なんだが、ここまでしてくれるには理由がある。
今のMの彼女は、僕の協力があっての子だからだ。Mには今までも事あるごとに呼び出されお目当ての子を含んだダブルデートの様なものに連れ回された。僕と行くと勝率が高いらしくよく頼まれたのだ。
そして今回もまたお目当ての子と付き合う事ができたM。一方、好きになる感覚を忘れた僕。
・・・『こいつこのままだとやばい』
Mの直感だったのだと思う。それ以降Mは色んな出会いの場を作ってくれ、今度は僕の為に時間を割いてくれた。
しかしこの頃の僕は本当に心が死んだようで、人を好きになるなんて想像も出来なかった。がむしゃらに出会いを供給してきたMにも、
『もう無理。たま(僕)はどんな人が良いの!?理想高いんだよ!』
と言われる始末。Mは高校1年からの友人であり、過去の恋愛事情も全て知っているからだろうか。会う度に『理想が高い』と言われていた。
僕の中で当然好みと言うものはあったが、『こうじゃなきゃ絶対に嫌だ』とか『こういう人が好き』というものは無かった。
ありきたりだが、『好きになった人が好み』というやつだ。
そうしてMにも呆れられ出会いの機会も減ってきた4月、僕は社会人7年目になっていた。
この頃の僕の思考は、『40歳越えた頃にお見合い結婚でいいか。』という考えだった。
幸い、一人で過ごす分には困らない給与は貰っていたし、一緒にキャンプやスノボーに行ってくれる独身の仲間もいたからだ。
ならいっそ、一生独身!という考えになっても良さそうだが、僕がそうならずに結婚を望んだのは、子供が欲しいという思いがあったからだ。子供が昔から大好きだった僕は、父親になり自分の子供と会いたい、育てたいという思いが強くあった。
ある意味吹っ切れて仕事をしていた僕に、Mから連絡が入った。内容は遊びのお誘いで、この歳になってスポッチャに行こうというものだった。
スポーツが好きな僕としてはスポッチャは最高だ!
ただ、女の子が一緒というテンションにはなれず行く気にはなれなかった。
Mに『ごめん。今回はいいわー。』というと『そっかまた今度!』とやり取りは終わった。
が、スポッチャ当日にMから電話の呼び出しが、、、
内容は、『1人これなくなったから来てくれないか?』というものだった。
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