見出し画像

チャレンジ!IPO投資!

そもそもIPOってなに?

そもそもIPOとは英語の「Initial Public Offering」の頭文字を取った言葉です。日本語では新規公開株や株式公開、新規上場株式ともいわれています。

新規上場時の公募価格は、売れ残りの出ないように企業と証券会社が協議し、多くの場合は割安に設定されて、投資家に売却されます。そのため、上場後は値が上がりやすくなります。これを利用して、割安に購入できる上場前の公募価格でIPO株を購入し、上場後すぐに売却することで利益を上げるし投資方法をIPO投資と呼びます。

IPO投資のメリット

高い勝率と高い倍率

IPO投資のメリットは大きな値上がりが期待できることです。また、一般的にIPO株は値上がりしやすく有利と言われています。以下は過去のデータです。

・2020年 新規上場企業数 93件 公募価格を初値が上回った銘柄 69社(約74%)
・2019年 新規上場企業数 86社 公募価格を初値が上回った銘柄 76社(約88%)
・2018年 新規上場企業数 90社 公募価格が初値を上回った銘柄 80社(約89%)
・2017年 新規上場企業数 89件 公募価格を初値が上回った銘柄 81件(約91%)
・2016年 新規上場企業数 83件 公募価格が初値を上回った銘柄 67件(約81%)

過去の勝率を平均してみても80%超えという驚異の勝率でIPO投資が儲かるといわれるのも納得できるのではないでしょうか。

さらに大幅に値を上げて初値を付ける場合もあります。2020年は平均して約2倍の値がついていますが、中には約12倍の値を付けた銘柄もあります。

そうなると、平均して約80%の勝率で平均倍率が約2倍となり、優良すぎるほどの投資手法となっています。

手数料がかからない

IPO株を公募価格で購入する場合、手数料が必要ありません。通常の株式取引においては、株式を購入する場合には売買手数料を証券会社に支払う必要がありますが、IPO株の公募の購入に関しては、売買手数料は不要です。ただし、IPO株を購入し、売却する際は通常通りの売買手数料が発生するので注意が必要です。

割安で購入できる

IPO株は公募価格自体が割安に設定されている場合が多いです。上場する企業は初値が高くつくことを願っており、それが上場の成功とされており、それによって企業のイメージ向上につながったりするためです。

一方初値が公募価格を下回ると企業にマイナスイメージがつき、不人気のレッテルを貼られてしまう可能性もあるため、企業はあらかじめ公募価格を割安に設定することがあります。そうして初値の公募価格割れを防ぎ、上場初日を迎えます。

IPO投資のデメリット

当選確率が低い

IPO投資では、各証券会社により応募者の選定が実施されますが、その当選確率は高くありません。証券会社からの応募者数の発表がないため、実際の数値は非公表ですが、1%前後が目安となります。

なお、楽天証券のように抽選倍率を公表している証券会社もあります。人気のIPO株になると倍率が1,000倍を超えることも珍しくないので、当選する確率は0.1%を下回ることもあります。

まとまった資金が必要

IPO投資に必要な資金は、証券会社や案件によっても異なりますが、多めになる場合もあります。例えば、2019年のIPO銘柄であるWelby(ウェルビー)の場合、公募価格が5,200円なので、100株単位の投資額は520,000円になります。

当選確率を上げるためには、複数銘柄のIPO株の抽選に申し込む必要があるので、数百万円単位のまとまったお金が必要になる場合もあります。

なお、IPO株でも小口投資が可能なサービスもあります。例えば、1株単位での申込みが可能なSBIネオモバイル証券のネオモバでは「ひとかぶIPO」というサービスを提供しています。少ない資金でもIPOの抽選に参加できるのが特徴で、特に20代・30代が当選しやすくなる「若年優遇」の抽選枠が設けられています。

その一方で事前入金が不要な証券会社もあるのでその場合は多くのIPO投資にチャレンジできます。

まとめ

勝率と倍率がとても高いIPO投資は意外と世間には知られていない投資方法です。

またそれ自体は知っていてもIPO投資は個人で投資を行なっている人には無縁だと思っている方もいらっしゃったのではないでしょうか。

これを機にIPO投資に興味を持っていただけたら幸いです。

ではまた!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?