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年の瀬に最近の政治状況をみて思うこと

 年の瀬を迎え、自分の一年を振り返ると今年は現役の秘書としていろいろなことがあり、このような自分の状態では、モチベーションを保つことが出来ず、いい仕事が出来ないと判断し公設秘書を5月に辞めることにしました。永田町から離れても、お陰様で野中先生の秘書をしていたという経験で何人かの方が、私をお支えいただき何とか年を越すことが出来大変有り難く感謝しております。そして励ましの言葉や変わらずに「山田は、山田だから」と言っていただいて今まで通りに接していただいている方のご恩を生涯忘れることはございません。

今年は、秘書を退いてから自分の経験してきたことを記すことが出来ればと思いnoteに綴って参りましたが、「自民党の青年研修会」の項を最後に自分の経験は、他のものに備忘録として残しておき、noteで公開するのは、一旦置いておこうと考えております。これからは、その都度、日常、自分の感じたことをnoteに記そうと思っております。

前置きはこれぐらいにしてここにきて

連日報道される自民党の各派閥のパーティーでの売り上げで集めた政治資金の収支について昨年、告発されてから東京地検が動き出しました。
また、暮れも押し迫った時に、今年4月の区長選によってネット広告の違反から進展して区議への買収という選挙違反の疑いによって国会議員が東京地検に、逮捕されるという事態にもなりました。検察もこれだけの案件を捜査すると事情聴取するだけでも聴取する人数が多くなり、地方の検事に応援を頼んで人を集めて捜査しているようですが、調べられる人数の多さに、取り調べする側も正月返上でやっていることでしょうし、調べられる側も毎年なら正月を自宅や実家で落ち着いて迎えられるのが、今年は不安な正月を過ごすのではないか。(きっちり収支報告をしていたところは良い正月になっている)と思います。
各派閥のパーティーでは、簡単にお金が集まるような論評を耳にしますが、私が、秘書を経験して確かにパーティー券を買ってもらうのに、いろいろな方にお願いしてきました。
それなりのポストを経験している議員の秘書の時は、買う側も快く応じてもらえることも多かったですが、当選回数の浅い議員の秘書の時は、1枚、2枚買ってもらえることがやっとで買っていただいた皆様に大変ありがたい思いをしました。
本当になけなしなのお金を出して買ってもらった方に今尚感謝致しております。また、なかなかノルマを達成出来ないプレッシャーも嫌ほど味わってきました。でも、ノルマを達成出来なかったからといって党の公認が取れないとか、ポストに影響するなどという経験は私にはなく、ただ派閥の中でノルマを達成出来なかったことで恥ずかしい思いをしたことはあります。また、確かにパーテイー券を買われた側の方にもいろいろな思いもあって買う方もおられたと思いますし、買った代わりに依頼事をされることも数多くありました。これは派閥だけでなく与野党問わず議員個人のパーティーを開催するところであれば同じ思いを議員も秘書もしているというのが私の経験から言えることです。
しかし、そのパーティー券を買ってもらったお金を政治団体の収支報告書にも記載せずに、裏金にしていたという疑惑が連日マスコミで取り上げられ、また、年末になって家宅捜査されるということが起こっております。私は、何故ルールに則って記載しなかったのか、また、裏金にすることが、慣例化していたのかなどを思うと残念な気持ちでなりません。
私には、このようなことを今まで考えたこともなかったし、自分が秘書としては、このような考えがなかったのは、甘かったのかとも思います。議員だけでなく秘書が自分のお金にしていたとなると甚だ自分の立場を勘違いをしているのではないかとも思う次第であります。
綺麗事だけでは政治をやっていくことは難しいですが、野中先生は、自分の身を律するという自分に対して厳しい方でした。リクルート事件以降に個人のパーティーはしたことがなく、野中広務という人物はお金についていろいろな疑惑があるように現役の時は思われてましたが、後援会の皆様が寄付で支えていただいていたのでパーティーを開催せずに私たち秘書の人件費や事務所費が賄われ、誇りと希望の持てる事務所でありました。今回の一連の出来事で私が嫌な思いをしましたのは、派閥のパーティーが騒がれ始めた頃に、全く私が知らない記者さんから突然私の携帯に夜に電話がかかってきて、「今回の捜査や派閥のパーティー券の取り扱いについて野中さんの秘書をしていたので、取材に応じてもらえないか?」という連絡でした。全く面識もないのに、どこから私の携帯電話の番号と野中広務の秘書をしていたという私の個人情報を知り得た上に、野中広務の秘書をしていたので、今回のパーティー券のからくりがわかっているだろうという決めつけで突然私に電話取材に応じろというのは、やり方が荒っぽいのと同時に誰が私の情報を漏らしたのかというのと対面ならわかるが面識もないのに電話取材でやるということに、憤りを覚え、私は、「誰が私の個人情報を伝えたのか?また、野中の秘書をやってたので同じことをやっていたと思ったから、今回の手法を知っているのでは?だから取材に答えろというのは問題だ。だれが私の情報を出したのか?それを私に答えてからではないか?完全な決めつけと個人情報保護法違反じやないか?」と言うと「情報源は答えられない」と言う返答に、個人情報を漏らしたものが守られて、漏らされているものが晒されるようなことか罷り通ることに憤りと、そのように思われていることに大変寂しい思いをしました。

 今回のこの捜査がどういう結末を迎えるかはわかりませんが、これからは、政治資金についても民間や個人事業主が決算や確定申告をして税務署に提出するように、政治資金についても民間の申告と同じように1円からの収入や寄付、カンパなどや使い道についてガラス貼りにして透明化するような取り扱いにしていき公開し、有権者から疑いや色眼鏡で見られるようなことがないように、政治に対して信頼を取り戻してほしいと思います。政党交付金や選挙の公費に頼ることなく、政治資金を上限を設けずに、いくら集めてもよいが、全て入りも出も透明化すれば、有権者も納得してもらえるのではないでしょうか。

年明けから、また、騒がしくなるかも知れませんが、志と覚悟を持って与野党問わず国民のための政治をしてもらえるようにただひたすら祈念する私の年の瀬であります。
我が国の来年が輝かしい良い年になりますようお祈り致します。

皆様のご健勝ご多幸を祈念致します。
本年は私の拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
来年もお付き合いいただきますようお願い申し上げます。

山田大智拝










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