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プロコーチとして

2018年の夏、スウェーデンで選手としての自分に終止符を打つことにきめました。正直本当に迷ったし、不安なことだらけでした。

それでも自分を成長させてくれたアメリカに帰米し、また更にBe a better version of myself(もっと自分の価値のレベルアップ)そしてGive back(恩返し)をしたいと思うようになりました。

コーチ1年目をアメリカはアーカンソー州にあるUniversity of Central Arkansas (NCAA D1) で過ごさせてもらいました。コーチとして未熟だった自分は朝から晩までYouTubeをみてコーチの勉強をしたり、色々なコーチと積極的に意見の交換、沢山のキャンプ、クリニックに参加し、レベルアップに努めていたのを覚えています。

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1年目の大学でのシーズンをリーグ優勝、全米大会への予選トーナメント優勝、そして全米大会出場というこれ以上申し分ない上々の成績で1年目のシーズンを終える事ができました。

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その後、色々違う大学、クラブチームからのお話を頂きましたが2年目のシーズンもUniversity of Central Arkansas で過ごさせてもらうことにしました。

2年目のシーズンということもあり、コーチとしての自分に自信がつき、より良いGKを育てるべく毎日練習の作成、ビデオ解析、そしてGK達とコミュニケーションに力をいれるようになりました。

もちろん、練習が思い通りにいかず練習後ひたすらどうしたら良かったのか、なにがどう上手くいき、なんで上手くいかなかったかを追求していくうちに、オフィスにいる時間が夜の9時、10時、11時を超えるようになり時にはミッドナイトを迎えていた日もよくありました。そうしていくうちに家には帰らずオフィスにベッドを持参しそこで寝るようになっていました。

その甲斐もあり、2年目のシーズンもリーグ優勝することができました。

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シーズン後、功績が目に止まりHouston Dynamo (MLS)主催のプロキャンプに大学サッカーGKコーチ代表として招待してもらえることになりました。

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そのキャンプでは毎日が勉強でしたね。1つ1つの練習が細かく分析、計画され尚且つキックのバリエーション、質の違いを目の当たりにしました。

そこでの経験は自分にとっての人生の分岐点になっていたと思います。

キャンプ後自分はアーカンソー州へ戻るまでの数週間を叔母のいるLAで過ごしていました。そんな中、自分の携帯が次々になり始めました。

一つ目は, Houston Dynamo のJason からでした。彼からはキャンプに参加した時の自分を評価して頂きHouston Dynamoにきて欲しいとのことでオファーを頂きました。最初はビックリしましたが、徐々に嬉しさがこみ上げてきました。ただ、自分は外国人であるためVISAを取得しなければなりません。そこがネックとなりなかなか交渉が進みませんでした。

2つ目と3つ目は大学からのオファーでした。Michigan State University とOhio State University の二校から是非来て欲しいとのお誘いでした。大学コーチの手続きは正直そこまで大変ではなくOPTという1年の就労VISAを出してくれるという条件だったので大学コーチへ気持ちが傾いていました。

 そんな中クリスマスの朝、友人でMLSのチームで21年間プレーをしアメリカ代表とプレーした経験もあるJon Busch から電話がはいり、彼から“ゆうた、プロになってみないか?” といきなり言われました。起きて間もなく半寝状態でしたが、その言葉で目が“ぱちこーん”と開き一気に目が覚めたのを今でも鮮明に覚えています。

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それはNew England Revolution (MLS)からのお誘いでした。彼らはコーチとしての自分に投資したいと言ってくださり、なおかつVISAも支給したいとのことでした。


それを聞いた途端、もう自分の中では答えが出ていました。1年半しか大学でコーチとしてやっていない若い自分でしたが、GKコーチとしてのGKを育てるパッション、自信は他の誰にも負けないものがありました。

契約交渉にはいり、提示された契約は

複数年契約プラス契約延長オプション付き。もちろん金銭面は大学のころとは比にならないものでした。

また自分のコーチとしてのビジョンをサポートして頂くことも契約に組んで頂きました。

VISAもすぐに支給して頂けるとのことで数日後契約書にサインをし、正式にNew England Revolution のコーチとして歩み始めることができました

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これが長くはなりましたが大学コーチを経てプロコーチとしての経緯です。

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