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かなちゃん(140字小説)

通勤時、花屋の前を通る。
店の前を掃除している彼女。
花屋の店主は「かなちゃん」と呼んでいる。彼女についての情報はこれだけだ。

「おはようございます」
「おはようございます。いってらっしゃい」
彼女の声は私に元気をくれる。元気メーターはMAXだ。ぼくは背筋をピンと伸ばす。
今日も頑張れるぞ。



こんな些細な出来事が、毎日の自分を支えてくれている気がします。

私にとっての優しい出来事。

時々出会う、ボウヤとお母さん。
ボウヤは、私に出会うと手をニギニギにして、パイパイしてくれます。
今日も出会ったのですが、今日はニギニギバイバイではなく、手を振って「バイバイ」と声を出して言ってくれました。ホッコリと嬉しかったです。


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