![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107825381/rectangle_large_type_2_1606600c9891211077f31d8231a7dfc8.png?width=800)
友人(140字小説)
「あらあ、随分久しぶりね。あなた古希を迎えたんですってね。おめでとう。だけど、こう言っちゃあ何だけど、化粧くらいしなきゃダメ。
あ、私、来月、還暦なの」
久々に会った友人の弁。私の事、少しは覚えていてくれたんだ。
彼女は、女性に手を引かれて施設に帰って行った。
彼女は中学のクラスメイト。
🔷フィクションです。
学校のクラスメイトだった人は、まあまあ近くに一人いるだけ。
多くは生まれ育った福岡在住。
駅などでバッタリ学生時代の友人に出会うことは無い。時々そんな光景を見かけると、とても羨ましくなる。
今はラインで交流はしているけれど、歳を取っていく過程を知らないので、置いてきぼりをくっている気もするが、お互い様かな。