見出し画像

自然環境リテラシーの活動を通して伝えたいこと

私が自然環境リテラシーの活動を通して分かった一番伝えたいことは、「時間管理」と「体調管理」という自己管理の大切さです。特に、これから大学生になる人達に伝えておきたいです。もちろん野外活動でなくても、これらの自己管理は社会で生きる人として必ずできるようにならなければならないことです。ですが、私はその大切さを自然環境リテラシーを通して改めて知ることができました。本日は、自分がこれまでの自然環境リテラシーの活動の中で自己管理の大切さを実感した場面と、そこから得た学びについて発表しようと思います。

一回目 マリーナ河芸

まずは一回目、マリーナ河芸でのシーカヤック体験です。大学に入って間もなく、小学生の遠足気分で挑んだ第一回でした。自分でカヤックを漕いで味わった水面を滑る感覚や、自分で立てたテントで寝て翌朝潮風の中目を覚ます感覚は、遠足には無い新鮮な楽しさでした。しかし、遠足ほど甘くはないというのも事実でした。朝のミーティングが遅れたがために、活動が予定通り行えなくなってしまうということがありました。何しろ活動の舞台は動物園でも水族館でもなく、広大な海という自然そのものです。直前の天気予報でさえ当たらないことが多い、非常に気まぐれな環境下で活動しなければならないため、ほんの少し天候や風の強さ、波の高さに変化があるだけでも、予定がガラリと変わってしまうことがあります。例えばその日は直前の予報よりはるかに風が強く、カヤックで沖に出ることができないほどでした。この活動で学んだことは、天候などを各自で確認しつつ、早め早めの計画的な行動を心がけることです。

二回目 鳥羽


次に9月に行われた、鳥羽の島々をシーカヤックで巡る旅です。この活動では非常にいい天候に恵まれ、風や波も少ない最高のカヤック日和でした。写真に撮れなかったのがとても残念なのですが、カヤックを漕ぎながら眺めた、昼下がりの太陽に照らされた水平線が本当に綺麗だったことをよく覚えています。しかし、天気が良く風が少ないということは、もちろんそれだけ暑くなるということです。私は正直そのときは熱中症を舐めていました。周りに迷惑をかけまいとギリギリまで我慢して、休憩や水分補給をまともに行っていませんでした。それが裏目に出てしまい、結局熱中症になったせいで最後まで参加できなくなってしまいました。周りの役に立ちたければ、まずは自分が万全の状態であることが最優先なのだとよく分かりました。現に、私が熱中症になったときに手厚くサポートしてくださった先生や先輩方は、いつも元気そうで、どんな状況も臨機応変に対応しており、自分もそうなりたいと思いました。

三回目 紀北町


続いて11月に行われた、紀北町での林業見学です。これまでの夏の海での活動から打って変わって、舞台は秋の山奥で、しかも天気は雨です。前回までと違った環境と気候の中、ますます気を引き締めて行きました。前回熱中症にやられたと思えば、今度は低体温症のリスクがありました。反省を活かし、防寒対策をしっかり整えて、雨の降る秋の山に挑みました。今回こそバッチリ…と思いきや、そうもいきません。雨が強まり、様々な予定が変更になりました。その際自分の荷物がまとまっておらず、慌ててしまい、移動などの際に臨機応変に対応できませんでした。ここで学んだことは、荷物管理も大事な時間管理のひとつだということです。

四回目 大台町


最後に、12月に2回にわたって行われた、大台町でのトレッキング、サイクリング、ロープワーク体験です。これまでの活動での経験を活かし、時間管理も体調管理も、今度こそバッチリにできました。そのおかげで、この活動では慌てることも体調を崩すこともなく、焚き火や雪景色を眺めるサイクリングといった冬ならではの活動を存分に楽しめました。また、山のガイドさんの方から、「誰かを助けるためにはまず自分の安全、それから仲間の安全を確かめるのが最優先」と教えていただき、改めて自己管理の大切さを理解することができました。この回で学んだことは、自己管理ができるようになると人生を存分に楽しめるようになるということです。

なぜ、これから大学生になる人に伝えたいか


ではなぜ、これらの学びをこれから大学生になる人に伝えたいかを説明します。まず、時間管理の大切さを知って欲しいのは、大学では、高校までに比べてはるかに自分自身で考えて行動しなければならない場面が増えるからです。初めは大変かもしれませんが、慣れてくるとそれだけ自由度も上がるので、大学生活を思い切り楽しめるでしょう。次に、体調管理の大切さを知って欲しいのは、大学では、グループワークなどで無理をして沢山の仕事を引き受けてしまうこともあるからです。そんな時こそ、限界が来る前に誰かに頼るべきだと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?