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2023,年末。踊り狂う

稽古帰り
僕は電車を乗り過ごした。

最寄りの一個先の駅まで行ってしまった。


その日は、疲れ果ててて、
グリーン車で家に帰った。

天井にSuicaをかざし
グリーンに点滅したのを確認すると
泥のように眠ってしまった。

すると、駅員さんに、話しかけられた。

グリーンがレッドに点滅していたからだ。


僕は慌てて、目の前にある電光掲示板に目をやると

一駅乗り過ごしてしまったことに気づいた。
一瞬で、、乗り過ごしてしまった。
やってしまったという表情になった。


寝ぼけ眼のあの一瞬で、

俺は演技をしたのか?
自然発生の表情だったか?

自分でもわからない。

否。

駅員さんは、
僕の慌てぶりを察知して
お気をつけてお帰りくださいと
満面の笑みで言ってくれた。


外は寒いが、心がぽかぽかした。

そして、逆方向の電車に乗り直し、
帰路に着く。

しっかし、年の瀬になると、
いろんな人を街で見かける

最寄りに着き、
改札を通り、
タクシー乗り場の広場に抜けると、

いきなり
ワイヤレスイヤホンをした目の前の人が
ダンスをし始めた。

それもロック調のダンスで、

踊り狂う


という言い方が近い。


なにかから解放されたかのように
踊り狂っていた。

その人はスーツを着ていて、
サラリーマンがよく持っている
カバンを片手に、
踊り狂っていた。


表現を見せつけられた気になった。

周りの奴らに嘲笑われながらも

夜の街灯がその人だけを照らしていた。


その人は側から見たら
変な人と片付けられてしまうかもしれないが、


その人になにがあったのか、
嫌なことがあったのか
それとも逆に嬉しいことがあったのか
上司に嫌なことされたのか


とか、いろいろ考えた。

まるで、私は大丈夫じゃない。
って訴えているかのようにも、
見えた。


その人の後ろを少し離れて
帰路を目指す。


横断歩道で横並びになった。
ちらっと目線を向けると
その人は何かに怒っていた。

目を潤ませながら
何かに怒っていた。


しっかし、年の瀬になると、
いろんな人を街で見かける。



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