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因果関係

あけましておめでとうございます。昨年途中から更新が途絶えていましたが2月中旬の修論発表まで気長に続けられたらなと思ってます。

最近実験をしていてふと気づいたことについて話します。

現在大学院で太陽電池の研究を行なっているのですが、先日実験中にピラニア溶液(名前からして危なそうですよね、硫酸と過酸化水素の混合溶液です。手が溶けます。笑)を加熱してました。いつもと同じ時間だけ加熱し、ホットプレートの温度が130度で一定になっていたので、準備完了と思いました。ところが溶液の様子がいつもと違いあまり熱くなさそうだったんですね。温度計を投入して測定したところ想定より40℃も低い温度でした。更に加熱することで対応しました。目の前に現れた数字を信じてしまう心理って危ないなと思いました。

これって世の中の色々なところに潜んでいるなと思いました。例えば健康をテーマにしたテレビショッピングではこのトレーニング器具10kg痩せましたとか、このサプリ痛みが消えましたとか、とにかく因果を省略して即物的に結果が手に入ることばかりを謳っているものと似通ってるなと思いました。そのユーザーは本当にそれだけで生活が変わったのか。自分の日常生活の中にはいろんな出来事があり、健康に気を使っている人ならそれこそ、食事、睡眠に気を使うことは当然だし、支えてくれる人との人間関係や、リラックスできる趣味があったり、色々な要素があると思うのですが、さも、これだけで大丈夫ですよと安心させる話と通じているところがあるなと思いました。

世の中、いいところだけハイライトされがちですが、実際にはそこに到るまでの道のりにも目を向ける必要があるなと思います。人に惑わされないために重要な観点だなと思います。

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