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寅さん談義 vol.2

今日は、『浪速の恋の寅次郎』の巻ぃ〜!

マドンナは松坂慶子さん。
その後再度登場することになりますが、松坂さん初のマドンナ。タイトルにあるように、舞台は大阪。

いつものように縁日で啖呵売をしている寅さん。隣でノリノリで売る地元のオッサンとは対象的に、似非関西弁の寅さんはどうもノリに欠けます。


そこへ、マドンナ「おふみちゃん」登場!
故郷での墓参中に親切にしてもらった寅さんを、マドンナが発見し再会してしまうのです。当然意気投合。

ある日2人は生駒山へデートに出掛けます。寅さんは「おふみちゃん」が絵馬に書いた言葉が気になり、身の上話に。
両親は離婚。
その時に幼くして離れ離れになった弟がいて、以来一度も会ってないと告白します。(そのシーンの松坂さんの綺麗なこと!ちょうど『愛の水中花』の時。必見です)

自分と同じような境遇と知り、黙っていられる寅さんではありません。
早速会いに行くことに…
すぐさまタクシーに乗り込みます。

ようやく見つけた弟の勤め先。
対応するのは主任役の大村崑さん。
突然現れた姉に困惑します。
それもそのはず、弟はつい先日他界していたのです。
ショックを受ける2人。

せめて弟が生きた形跡をひと目見たいとアパートを訪れ、そこで弟の婚約者と会います。彼女は、生前の弟の話をしてくれます。
「おふみさん」は、辛くて聞いていられません。
寅さんはひとり残された婚約者に礼を言い、掛ける言葉は

「あんたが一番辛い想いをしたんだなぁ」

このシーンは何度見ても、私の涙腺は崩壊してしまいます。

10何年も会って無かった「おふみさん」も辛いが、生前の弟と親しくしてくれた婚約者を思いやる事を忘れない他人の寅さん。

これ以来、私は寅さんのトリコです。

ほぼネタバレになってしまい、ごめんなさい。

よく「寅さんで一番好きなのは?」と聞かれますが、私はこの回と答えます。
切ない、でも暖かい。
もちろん笑いだってあります。
そんな映画はそうは無いと思うのです。

ちなみに、縁日で寅さんが売ろうとしてたのは「水中花」。わっかるかなぁ〜?

また、寅さんはよしみで安宿を寝床にしますが、その宿屋の放蕩息子には、「裸の大将」の芦屋雁之助さん。
マドンナの先輩としては、こまどり姉妹。 
そして大村崑さん。
大阪を代表する絶妙な役者さんが、がっちり脇を固めてます。

通天閣を歩くシーンでは、街なかで「大阪しぐれ」が流れてます。都はるみさんの曲です。
初めて演歌が身に沁みました。
歳のせいですかね?

今日のところは以上です。
長文駄文にお付き合い頂き、ありがとうございます。

https://youtube.com/watch?v=HftA3FBNznA&feature=share

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