2021.3.17のこと②

リーダーの元へ戻り、昼休憩の時間まで別業務に取りかかった。別業務は1人でできる内容だったので業務をこなしつつ、電話で告げられてことを頭の中で考え込んでいた。

常勤が難しいってことは、まだ働く意思があれば非常勤やアルバイトとして続けられるのかな。突然言われても、もうすぐ3月末で新しい仕事を探すとなると4月からの勤務っていうのは難しいんじゃないか。

明日からの仕事が急に不安になった。酷い状況に陥った時は「仕事なんて」って考えもあったし、しんどい時に仕事のことなんて考えたくもなかったのに。いざ、明日からの仕事ができないかもしれないとなると話は別だ。

でも今は色々考え込んだって突然すぎて状況が分からんし、変わらん。明日にならないと…。っと思っても考え込んでしまう。人間の良くないところだ。


昼休憩。

母親がお弁当作ってくれてたのに持ってくるのを忘れちゃったから食堂に行こうとした。その昼休憩入るタイミングで同期の1人が休憩に入れるってことで一緒に食事をすることになった。

久しぶりに同期と一緒にご飯が食べれるのがうれしかったけど、この昼休憩の時に電話で告げられたことを打ち明けてみようかとも思った。けど、自分も生きない言われてしまったこともあり、どう説明しようか言葉の整理ができずに終わってしまった。

その昼休憩の時に次年度の係と委員会の話になった。


「次、◯係になったんだよね〜、来年度は今の係のリーダーになるかと思ってたのに。かびごんは次の係とか聞いた?今日、部署で集まって来年度のこととか係の発表があるらしいよ」


思ってもみなかった展開。前記事にて係や委員会の引き継ぎについてもどうしようか悩んでいたところでの次年度の発表。もしも部署の上司が私の常勤としての勤務が難しいことを知っていたのならば、発表されるなかに私はいないのではないか…。

「ま、まだ上司と面談してないから係とか聞いてないんだよね〜。」

結局、中途半端な答えになってしまった。


午後。

1件仕事をこなした。私がやっている仕事はペアになって1つのことに取り組むので一緒になる先輩もしくは同期(後輩)が重要になってくる。(人間関係とか)

ペアになったのは2つ上の話しやすい先輩。きっと今の部署でやれる最後の仕事かもしれないな、なんて思いながら3時間の仕事をやり遂げた。

せっかく入職してからたくさんのことを覚えてきたのに、できなくなってしまうのは悲しいな。って思いながら片付けもした。


ミーティング。

同期が言っていた通り、定時1時間前から集まってミーティングが行われた。次年度の教育体制がガラリと変わること。年度末より仕事する上での記録媒体が変わること。そして、次年度の係と委員会の発表。

話を聞いていて一番驚いたのは次年度の教育体制が変わることだった。今年度の全体の離職率が10%前後であり、そのうちの1年目で入職してきた人の離職率が高かったことを見て全部署の教育体制の見直し・修正が入ったそうだ。

たしかに今年1年で自分は少なくとも4人は退職を見てきている。後から入職した3人、つまり自分の後輩に当たる子達が辞めていった。自分より後に入ってきた子達が辞めてしまう環境下だという現実、悲しかった。そしてもう1人は私の同期だ。自分も休職していたが私が仕事をしていた時期、もしくは復帰できたと入れ替わりで同期が休みに入ってしまったりしていた。10月に復帰した時にその同期が休職することになり、今年の1月末に退職していった。

みんな円満退職とかではなく、自己都合だ。今年はコロナのこともあり、仕事していてもとても苦労した。全体的に件数は減ったとしても、人は少なくなってしまい、一人当たりの負担は大きくなっていた。私もそうだったが精神的にしんどくなってしまった。

きっとどこの部署でも同じ現状・環境下だったのだろう。だから、会社全体で変わろうと教育体制の一変を決めたんだと思ったら自分の長期休暇や休みがちになってしまっていたことへの後悔は薄れてた。話を聞いていてどこか他人事のようにしてしまったが、これ以上自分のような犠牲者が出ずに働きやすい・仕事が続けやすい場所であってほしいと思った。


次年度の係と委員会の発表時に何枚か紙が配られて他の人と一緒に見る形ではあったが自分の名前があるかを確認した。なかったら一緒に見ている人とは気まずくなるなって思いながら。

結果的に自分の名前は係と委員会メンバーのところにちゃんと書いてあった。ということは部署の上司は来年度も私がいると見込んでチーム編成をしてくれていたんだ(っていうことにしておこう)、と嬉しかった。


定時を過ぎミーティングは終了した。

終了と同時に早速同じチームの人たちと集まることになってしまった。今回4つの係を1つのチームとして動いていくことになり、リーダーも上司が決めるのではなく話し合って決めてほしいとのことだったので早速話し合うことになってしまった。

今、自分に置かれている現状を知っているものは誰もおらず、話し合いに参加していることが苦痛だった。この先、自分がどうなってしまうのかも分からないのも一つだが、自分はいわゆる中堅的立場でもあり、リーダーを率先してやっていかなければならない立場でもあったからだ。だからリーダー候補を検討しているときに、手を挙げずにいたら痺れを切らした先輩が自分に話を振ってきてしまった。

どう頑張ってもうまく誤魔化せないので、濁しつつも正直なことを伝えた。「今後、上層部の人との面談を控えていて、その結果がどうなるか分からないのでリーダーになることはできない」と。

きっと同じチームになったメンバーたちは、この先どうなるか分からない人がなぜチームに入っているんだろうかって疑問に思っただろう。

迷惑ばかりかけてごめんなさい。


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