今の私は吉野家の大盛り牛丼を5分で食べます

学校の先生へ

給食のお願いです。
給食を残すか、ダメなら最初から減らすことを許して下さい。
好き嫌いではなく、量が多すぎるんです。
どうしても食べられない人間もいるんです。
食べ物に感謝することも、残すことがいけないこともわかっています。
でもどうしても食べられないんです。
おにぎり1個分でお腹いっぱいになる人間もいるんです。


母曰く、幼少期の私はものすごく少食で、離乳食も幼児食もほとんど食べずに育ったそうです。
高校まで少食は続きましたが、就職してから職場で鍛えられ、今では人並みか人並み以上に食べる方だと思います。
身長は少し小柄ですが、健康です。

小さい頃、食事のたびに
 もう食べないの!?もう少し食べなさい!
とごちそうさまを許してもらえない場面が何度もありました。
今思えば、そりゃそうだほとんど食べてないもんな、と母の気持ちも分かります。
でも子どもの頃の私はとにかく

お腹いっぱいになるのがイヤ

でした。満腹感が気持ち悪かったんです。
なのでいつも腹8分目…いや、6分目くらい。
お菓子はもちろん好きです。
でもお菓子もそんなに沢山は食べられませんでした。
やっぱり満腹は気持ち悪いんです。

たまに会う祖母は、沢山食べないと大きくならないよ、とどれだけ食べても食べなさい食べなさいとおかずを並べてきました。
今なら分かります。
孫に美味しいものを沢山食べさせたいという純度100%の愛情です。戦前戦後食べ物で苦労した世代ですから。
祖母の家に遊びに行くのは楽しいけど、ご飯を沢山食べさせられるのは嫌だ。
そんなジレンマを5歳くらいで抱えていました。

学校給食は大変でした。
「給食の時間が終わって昼休みになっても、食べ終わるまでは遊びに行かせない」タイプの先生に当たったことがないのは本当にラッキーでした。
それでも、毎日バランスよく構成されたご飯と汁物とおかずのセットを見て
 あぁ…多い…むり…
と食べる前からすでにお腹いっぱいになっていました。
炭水化物がパンの日もありましたが、
・食パン2枚→いや、1枚でいいよ…
・コッペパン→でかい…
・揚げパン→好き‼︎美味しい‼︎でもでかい…
て感じ。
書いてて段々思い出してきましたが、私どんだけ少食だったんだろう。

幕の内系のお弁当は今でも食べられません。
「食べなければいけないおかず」の種類が多いからです。
見ただけでお腹いっぱいなります。
絶対に残すと分かっていて食べるのは、罪悪感がすごいので最初から選びません。
その代わり親子丼、かつ丼等の丼物は大盛りでも大丈夫。おかず?が1種類でご飯と一緒に食べやすいからです。
なんかもう心理的なものっぽいですね。
完全に染み付いてます。


私とは反対に、給食だけじゃ足りない!って子は2時間目と3時間目の間に補食(持参)があってもいいと思います。
個性、多様性の尊重が叫ばれている世の中です。
学校の先生に求めすぎなのかもしれませんが、一回の食事で食べられる量の個性も見てもらえたらいいなぁ。

やや少食な子ども達を見てときどき考えてしまいます。



うーん牛丼食べたくなってきた。



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