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おかあさんは太陽

アーしか言えなかった娘は、いつのまにか「だっこ」と言うようになりました。


意味のある単語はだっこしか言えません。
喃語の種類は増えてきました。
カ行とタ行が多いです。
クァ?コォー…キィ?チィ?ディエァクゥ…
こんな感じの喃語っていうか宇宙語です。
「今もしかして口真似した?」と思える時もたまにあります。

そんな娘の喃語を聞いて夫は
 曺国(チョグク)?曺国(チョグク)?※韓国前法相
と話しかけます。やめろや。


娘の会話力は多分同じ月齢の子より遅いです。
2語文なんかむりむり。
だっこと言えるだけエクセレントでブラボー。
まーったく気になりません。
それも息子のおかげです。

3年前全く喋ってくれなかった息子は今では
 ぼくおしりにうんちする穴があいてるんだよ
って流暢な日本語を話すんだよ、と3年前の私に教えてやりたい。
 おかあさんもある?みせて?
と言われたので丁重に断りました。



さて、子どもを産んでから時々考えていたことがあります。

なんで日本語で母親は「おかあさん」?



というのも、外国語の母親を意味する単語や呼称は共通しているからです。

英語 mama ママ
中国語 妈妈 マーマ
韓国語 엄마 オンマ
フランス語 maman マモン
その他アルファベット圏はほぼmama(ママ)

Mの音が必ず入るのです。
一番発音しやすい音だからかな?

それに対して日本語の「おかあさん」。
…発音難しすぎるやろ。なんでその音選んだ?
我が家はお父さんお母さん呼称を採用しているので、娘が「おかあさん」と言えるようになるのはだいぶ先です。
おかあさんと呼ぶ前に練習でカカと呼ばせるかな?って感じ。

などと、考えはするものの調べるまでには至っていなかったのですが、先日ふとしたことから判明しました。


「おかあさん」の語源は日本の太陽信仰にまで遡ります。だいぶ遡るのね。

農耕民族、島国日本。日の本の国と名乗るくらい太陽は生活の全てであり恵み。
太陽がなければ作物が育たない、生活が成り立たない。畑を耕す者にとって生きるか死ぬかは太陽次第。
それくらい私たちの遠いご先祖様は太陽大好き民族だったそうです。
※基本的に全世界そうじゃないのか?というツッコミは無しで。

そして日本語の「か」という音自体に太陽という意味が入っているそうです。
なんで「か」なの?「ぬ」でもよくない?
その理由は分かりませんが、まぁとにかく入ってるそうな。

ここまでくるとなんとなく予想できますが、母親というのは命を産んで育て、家庭を温かく包む存在、つまり太陽のような存在とされたそうです。
そこから「かか」「かかさま」「かあさま」「かあさん」ときて「おかあさん」誕生。
なるほどね。家の中の太陽です。


ちなみに「み」の音には女性という意味があるそうです。女性の名前に「み」が多いのもその名残とか。へー。ということは
 「うちのカミさんがさ」
→「我が家の太陽みたいな女の人がさ」
え、素敵。トゥンク…

家の中では暖かい太陽みたいなおかあさんでいたいものです。
と思いながら1歳半健診の質問項目「パパやママなど呼びますか?」で、思いっきりいいえに◯しました。
うちはこの先ずっといいえです…。



そういえば、「おとうさん」の語源はというと。
「尊い」からきているそうです。

…うちわ持ってペンライト振って呼ぶべきしら。



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