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息子と眼鏡デビューの話

息子は3歳の誕生日に眼鏡をかけ始めました。
ちょっと長いお話です。



娘を産む少し前、里帰り出産のため実家近くの保育園に一時保育として息子を預けていた時のことです。
慣らし保育も終わり3週間ほど経った頃、担任の先生から、言うか言うまいかかなり悩んだような口ぶりで「お母さんちょっと…」と切り出されました。

時々息子くんの目が寄っている気がする。
思い違いかもしれない。
診断が出来るわけではなく、完全に個人的な経験則であって勘でしかない。
息子くんは出産に伴う一時保育であり、今後もこの園に通い続ける訳ではないからわざわざ言うべきことではないかもしれない。

という断りを入れつつ、どうしても気になったので一応お伝えします、と言われました。
要は斜視を疑われたのです。

私は何それ?状態。
目が寄っている?嘘でしょ?
そんなこと気にしたことないよ?
速攻スマホで「2歳 斜視」をググります。

・光が眼球の方向に正常に入射してくる軸に対して、片方、または両方の視線がずれている状態。
目で見る機能は、正常な環境の中で育つことで発達していくが、斜視は片方の目で見る機能の発達を妨げてしまう。
・生後すぐから3〜4歳で多く、子どもの約2%に見られる。

参照 
https://www.google.co.jp/amp/s/fdoc.jp/babymama-hot/perspective-children-920/amp/?client=safari


・外見の問題ではなく目で見る機能が発達しなくなることが問題。
・治療が遅れると弱視(コンタクトや眼鏡で矯正しても1.0以上の視力が出ない)になってしまう恐れがある。

こ、こぇぇぇぇ!!!!!
が、眼科ぁぁぁぁぁ!!!!!

親が気付かないことを、保育園の(しかもたった3週間しか見ていない)先生が気付いたことへのショックは見ないことにして、次の日すぐ眼科に連れて行きました。

息子は言葉を話し始めたのが2歳半くらいで遅かったせいか、当時は言葉のコミュニケーション力が同じ月齢の子よりも低かったです。
3歳目前でしたがこんな子にランボルト環検査なんかできるのだろうかと思いながら受診しました。

しかし私の心配は杞憂に終わり、薄暗い部屋で写真を撮っただけで一発でした。
遠視による斜視でした。

先生からは、
・左右どちらかまたは両方に遠視が入ってる。
・斜視は遠視(近くも遠くも見えていない)によるもの。
・子どもの視力はその日次第で変わるものなので、正確な視力検査はこの年齢ではできない。
・眼鏡着用は確定。
・可能性は低いけど場合によっては手術。
と説明されました。

マジで…と正直ショックでした。
中学生ならまだ分かるけど2歳で眼鏡生活?
自由奔放に動き回りたい年齢なのに眼鏡をかけなければいけないの?
弱視って何?じゃ今見えてるのはなんなの?
100メートル先のスーパーの看板も見えてるのに?手術って何?

色んな疑問やショックで頭の中がアッパラパーになっていたのですが、先生からは
・子どもの遠視(斜視)は発見が早ければ早いほどいい。
・遠視(斜視)の程度にもよるが、眼鏡による矯正で視力が安定すれば将来眼鏡が外れる可能性もある。
と付け加えられました。

え、外れる可能性あんの?

弱い遠視(斜視)で眼鏡だけで治って、裸眼の状態でも問題なく視力が安定していれば外れる可能性もあるそうです。この辺は個人差が大きいのだとか。へー…。

今のところ息子は
・手術が必要なほどの遠視ではなさそうだけど眼鏡で矯正は確定なので眼鏡作ってね。
・定期的に視力検査に通院してね。
・2歳で分かってラッキーだったね。
とのことでした。

先生はまずは眼鏡に慣れましょうと弱い度数のレンズで処方箋をくれました。
問題は眼鏡をつけるんだろうかということ。
しかし、タイミングよく3歳の誕生日を迎えたので
長男くんは3歳になったので眼鏡をかけまーす!
と盛大に祝いながら眼鏡をプレゼントしたところ、意外とノリノリでかけてくれました。
やだ!もう外す!と言い出すかなぁ…と心配もしましたが、これまた意外なことに気に入った様子でかけっぱなし。
あーやっぱり眼鏡かけた方がよく見えるんだな。
ごめんね。お母さんは気付けなかったよ…。

まぁ、言うても幼児なんでレンズに速攻キズ入りましたし、1年以上経って細かいキズもたくさん入って満身創痍です。
そろそろレンズだけでも買い替えねば…。


近年、3歳児健診で視力検査が追加されたのは小学校の就学前検診での発見では遅いからだそうです。
子どもの視力は6歳前後でほぼ確定してしまうんだとか。
治療開始も8歳くらいまでが効果的で、大人になってからどんなに治療しても視力は戻らないそうです。

息子は3歳児健診では絶対に発覚しなかったと思います。だって目が寄っている時がありますと先生に言われても私は全く分からなかったし、健診程度の視力検査なら見えていたからです。
そもそも意思疎通もまだ怪しいレベルだったので検査自体成り立たなかった可能性の方が高い。

今はお風呂上がりや寝起きの眼鏡をかけていないふとした瞬間に、お?今寄ってるな?と分かる程度です。
眼鏡をかけている時は全く斜視は出ないので将来は眼鏡外れたらいいなぁという淡い期待を抱いています。


保育園の先生本当にありがとうございました。
おかげ様で息子の視力が保たれました。
お友達から眼鏡かっこいいねって褒められます。
そして坊主頭なので坊主+眼鏡で寺子屋の稚児感満載で、見つけやすい・覚えられやすい・可愛がられやすいです。

そしてそして。
最近の子どもの眼鏡ってオシャレ。
行く先々で眼鏡素敵ねって褒められます。
眼鏡メーカーさん、素敵なフレーム作ってくれてありがとうございます。

全国の眼鏡っ子の親ー!
ちょっとショックだけど早めに見つかってよかったねー!
少しでも子どもの視力上げようぜー!



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