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夫の心が折れた夜

もしもコンデンスミルクがあったら買ってきて
とコンビニにタバコを買いに行く夫に頼んだら
えーと、アレ。ナシゴレンなかったよ
と言って帰ってきました。

ンしか合ってねぇ。



そんな色んな意味で大雑把に生きてる夫のハートが、先日少し折れた夜がありました。

娘は断乳以来、安定して夜通し寝るようになりました。寝言のように一瞬「アァー!」と声を上げることはたまにありますが、あくまで寝言なのですぐにまた寝ます。

夫は娘の泣き声で目が覚めてしまうので、授乳中は別の部屋で寝てもらっていました。
寝不足で次の日の仕事にも差し支えると困る。車の運転もするし。

娘が夜通し寝るようになってからは、家族4人川の字+1本で並んで寝るようになりました。
寝る時の配置がこちら↓

壁|    娘 私 息子 夫 |壁

で、朝起きるとこんな↓

壁|       娘私息子  夫 |壁

毎朝、息子か娘か又は両方が私の上に乗ってる。重い。(16kgと9kg)

夫は以前から、娘と息子両方に挟まれて寝たい!手を伸ばしたら両方撫でられるポジション羨ましい!訴えていました。
娘も安定して夜通し寝るようになったし、じゃあお望み通り私と位置を入れ替えて寝てみようということになりました。

「ないとは思うけど、万が一娘が夜中にぐずった時はヨロシク!」と言うと夫は快諾。
就寝時、満足気に両手で2人を撫で回し寝つきました。

で。
案の定というかお約束というか、娘は久々に夜中に覚醒。
ちょっと抱っこしてトントン→寝る
を10分置きに繰り返し、最終的に抱っこでは誤魔化せなくなりました。
私は最初の覚醒の時点で
 あれ、珍しいな。でもすぐ寝るでしょ。
 夫頑張れ。たまには夜泣きに付き合ってやれ。
と思ってスルー。

しかし何度もぐずっては寝るを繰り返すうちに段々本気泣きになってきました。
まぁたまにはそういう日もあるよね。
頑張れ夫。君が望んだ配置だ。私は明け方までそれに付き合ったこともあるんだ。平気平気、朝まで抱っこしてればいいんだから簡単だよ。

最初にぐずり始めてから小一時間経った頃でしょうか。
夫「もういい。知らない。」
 ギャアァァァァァァァァァァ!!!(娘激怒)

ええぇぇぇぇ。早くなぁぁぁぁい?

夫、諦めるの早くなぁぁぁぁい?


いや分かるよ。もう知らないってなるなる。
それは私もなるよ。
もうお母さんはあなたに付き合えないから、好きなだけ泣いてていいから、気が済むまで泣いてね。って手は最終手段としてアリだよ。
でも早くない?自分が眠いからってのを差し引いてもさ、連日夜泣きに付き合ってる訳じゃないじゃん?

まぁ、仕方ないか…。

娘の絶叫に物ともせず寝続ける息子を越えて娘を回収、抱っこしました。

私に抱かれた途端、娘はピタリと泣き止みそのまま寝落ちました。
あぁ、これは"ふと目を覚ましたら横に母がいないけどどういうことだ責任者出せ"泣きか。
普段は私が横にいるんだし、確かにこれは夫では泣き止まないか。
娘は母がいないならいないで少し泣いて諦めて寝るタイプではないようです。

それにしたって、たった小一時間ぐずられたくらいで根を上げるとは。
夫は普段から子どもの面倒をよく見る方だし、眠いのは分かるけどそんなに泣き声耐性弱くてどうすんのよ。
なんてことを悶々と考えていました。

翌朝、夫はいつもより2時間半ほど寝坊して起きてきました。(休日)
深夜の格闘で熟睡できなかった分、自力で起きてくるまで起こしませんでした。
ええのう。ワイは夜泣きがあろうがなかろうが息子に合わせて6時半起きやで…。


起きてきた夫に、昨日はお疲れ様、大変だったねと声をかけました。
夫は
 ショックだった
 普段あんなにたくさん抱っこしてお世話してるのに全然泣き止んでくれなかった
 いつも抱っこしたらすぐ泣き止むのになんでお父さんじゃ駄目なの娘ちゃん…
と予想外な方向に夫の心が折れてました。

おっと。これは思ってたのと違うぞ。
てっきり眠気に負けたんだと思っていたのに。

娘を抱っこしながら
 昨日の夜は何だったの娘ちゃん!
 お父さん娘ちゃん大好きなのよ!
 あんなに泣かなくてもいいじゃない!
 どうしてお父さんの抱っこでちっとも落ち着いてくれないの!
と頬ずりして訴えていました。
娘は「知らんがな」顔です。

そうか。それは確かにショックだよね。
夫なりに家にいる時間はいつも子ども優先で関わってきたのに、自分の抱っこで泣き止んでもらえないっていうのは確かにショックかも。
ちょっと誤解していたよ。夫よスマン。

もうお父さんは娘ちゃんの横では寝ない…と夫はしょんぼりしてましたが、大丈夫だよ夫。
そのうちどんだけ起きろって言っても起きなくなる年になるから。現に息子は娘の絶叫で起きたこと1回もないから。そしたら好きなだけ娘の隣で寝れるから。
今回はお疲れ様でした。


どれだけ身を削っても母親の抱っこには勝てないというのは父親の苦労だなと思いました。

世の父親に乾杯。
その愛は必ず届いています!



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