【ネタバレ有】スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース 観ました!

待ちに待ったスパイダーバースの続編、観てきました。
以下、ネタバレ含む感想です。
まだ観ていない方はUターンお願いします!






推し爆誕

すでに作品を観た方ならもうピンときたかもしれません。
あの人推しでしかないでしょ!!
ええ、そうです。スパイダーパンクこと、ホービー・ブラウンですね。

登場シーンでは、グウェンのことが少し気になっているマイルスの前に表れ、何やらグウェンと親しげな様子。
めちゃくちゃ反体制派だし、第一印象は「なんやこいつ!」でした。

マイルスがミゲル・オハラの元に行くとき、スパイダーパンクが初めてマスクを脱ぐわけですが、素顔を見た瞬間、

「え…?かっこいい…///」

ちょろいもんです。
コロッといっちまいましたね。
マイルスも「マスクしてない方がイケてる」って言ってました。

一応組織の中に入っているけど、忠誠心があるわけではないあの飄々とした感じ。
マイルスがスパイダー・ソサエティから逃げ出した時、彼はマイルスを追いかけず「俺辞めるわ」の一言で、別の次元へと去っていきました。

ええーーー!!!!
それはもうマイルスの味方じゃん!!!!!
何!!!!!!すき!!!!!!!!

ってなりますよね。
たぶんあの立ち位置のキャラ、男女問わず人気があるんじゃないでしょうか。

また、グウェンが自分の世界、アース65に戻された時。
次元を自由に行き来できていたあの腕時計(腕時計って言ったら怒られるけど)はもう無くて、どうやってマイルスを助けに行けば良いかわからないところ。
グウェンのお父さんが「妙な男が置いて行った」と言いながら娘に渡したのは、「困った時に使え」と書かれたあの時計の海賊版。
見た目のパンクさから、誰がくれたかは一目瞭然。

ホービー!!!!!!!!!!

そして最後に、グウェンが自分で選んだ仲間を連れてマイルスを助けに行くシーン。
ちゃんといるんですよホービーも。
あとは前作で出会った仲間も全員きてくれたのがめちゃくちゃアガりました。

次回作もホービーに注目ですね。
どうか死なないでほしい。

ちなみに、ホービーの声は、ダニエル・カルーヤが務めています。
同じMCUシリーズでは、ブラックパンサーにてウカビ役として出演しています。
顔も声もかっこいいとかずるい。


各所で描かれる家族愛

今回、劇場で見た時に泣いてしまったシーン。
マイルスのお母さん、リオが、マイルスを送り出す場面です。

アメリカだと普通なのかどうかはわかりませんが、マイルスの両親、過保護すぎない?とは思っていました。
確かに15歳はまだ子どもと言える年齢ではあると思うけど、それにしても面倒を見てあげようとしすぎているような感じを受けました。
でもそれも親心からくるもの。大事な息子には幸せになってほしいという気持ちの表れでしょう。

リオがマイルスを送り出す時に、「何年もあなたの面倒を見てきたからわかる」と言って話し始めるんです。

「私の小さな坊やが遠くに行ってしまって、助けてあげられないのが怖い」
(セリフままではありません。だいたいこんな感じのことだったような気が)

過保護だよ!って思いました。
リオは知らないけど、マイルス、前作で地球救ってるし。
もうちょっと羽伸ばさせてあげてよ!
でも、このセリフの後です。

「どこに行っても、『小さな坊や』のことを大事にしてあげてね」

これです。
たぶんこの「小さな坊や」は、マイルスのことをそのまま言っているのではないんだと思います。
マイルスの心の中にある、本当の自分というか。本心というか。

子どもの頃は自分の思ったことをそのまま口に出したり、やりたいと思ったことはやってみる。
小さい子なんて特にそうで、大人が止めないと危ないことも普通にしようとしてしまいます。
傘をさせば飛べると思ったから、2階から傘を持ってジャンプしてみたり。
止まっている車じゃなくて、走っている車を触ってみたいから、道路に飛び出してしまったり。

それが失敗するかもしれないとか、誰かに迷惑をかけるかもしれないとか、現実的に考えて無理だとかは思わないですよね。

大人になったら、なかなかこうはいきません。
もちろん大人でも自分の気持ちに本当に素直な人はいるけど、そんなに多くはないと思います。

自分は白だと思うけど、周りが黒だと言っているから本心に蓋をしてみんなに合わせる。
本当は夢があるけど、現実的じゃないから無難な仕事をしている。
つらくてしんどいけど、自分がやらなきゃいけないから我慢する。

大人だから、迷惑をかけるから、周りの目が気になるから…。
いろんな理由をつけて、何かを諦めてしまったことがある人、いるんじゃないでしょうか。

「自分の本心をちゃんと大事にしてほしい」
これを伝えたかったのではないかと思います。
少なくとも私はこう解釈しました。

あと、マイルスとリオ、2人がスペイン語でやりとりするシーンが数箇所あります。
私は字幕版で観たので、吹替版はどうかわかりませんが、あのシーンは翻訳されていません。
それもまた、息子と母親の秘密の会話っぽくて良い…!


家族愛はマイルスだけじゃなくて、グウェンもそうです。
グウェンの住む世界は本当に色彩が綺麗ですよね。
グウェンの感情を表しているのか、お父さんとうまくいっていない時、背景は青や水色などの寒色でした。
お父さんとハグをした時、じわぁっとピンクやオレンジの暖かい色が広がります。
2人の間の氷が溶けるような、本当に素敵な表現でした。

グウェン:スパイダーウーマンは、ピーター・パーカーを殺したと勘違いされ、スパイダーウーマンの正体を知らない、警察署長である実の父に拳銃を向けられます。
スパイダーウーマンのマスクをとって、グウェンの顔を見せても、父親はあくまで警察官として対応しました。
娘の言うことには、聞く耳を持ちませんでした。
そしてグウェンは、スパイダー・ソサエティに行く道を選び、父と娘は離れ離れに…。

追いかけていた殺人犯が実の娘。
その娘もどこかに行ってしまった。
父親として、こんなに悲しくて複雑なことはないでしょう。

久しぶりに再会した時、父親は痩せ、髭は伸び、やつれているようでした。
グウェンが自分の気持ちを父親にぶつけている途中で、彼は警察署長を辞任することを選びます。

お父さんが自分を信じてくれたことが嬉しくてハグをするグウェンですが、このハグの仕方がいいですよね。
スパイダーウーマンらしく、ウェブを打って引き寄せてのハグ。

そこから、海賊版腕時計を手に入れて助けに行くところに繋がります。


あとは、ピーター・B・パーカー。
彼は登場シーンから、MJとの子どもを抱えています。
そしていろんな人にスマホで写真を見せて回ります。
だってこんなに可愛いんだもん!
戦いに行くのも一緒に連れて行きます。
MJには内緒だけど。
こんなパパ、私は大好きです。


親元を離れてから、両親と会う回数が格段に減りました。
年に2、3回くらいしか会いません。
住んでいるところが実家からかなり離れているので、そんなに頻繁には帰れません。
それでも、両親が私を思ってくれていることは感じているし、私も両親を大切に思います。
大人になってから、家族愛が伝わるドラマや映画を見ると、間違いなく泣いてしまうようになりました。

もっと帰れる回数増やさないとなあ。


挿入歌のかっこよさ

スパイダーバースと言えば!
挿入歌は無視できません。
前作でも、Juice WRLD、Post Malone、Nicki Minajなど、他にも名だたるアーティストが参加。
今作はA$AP Rocky、Lil Wayne、Future、Lil Uzi Vertなど、前作挿入歌にいたアーティストはいませんが、これまた豪華なメンバー。
彼らが、スパイダーバースの世界を彩ります。

音楽プロデューサーはMetro Boomin。
13歳からビートを作っているらしい。すごい。
DRAKEやMigos、21 Savageなど、多くの有名アーティストとコラボしています。

劇場の大画面で、大音量で、彼らの音楽を聴くことができるのは本当に嬉しかったです。
予習として、前日から挿入歌は聴いていました。
最後のAm I Dreamingが流れた時は思わずにやけました…。もう1回行きたい。


あれ、ショドショド?

マイルスがスパイダー・ソサエティにきた時、いろんな世界からきた敵キャラやスパイダーマンがいるシーンがありましたよね。
その中で、「不眠症のスパイダーマンだ」と紹介されていた、ゲームキャラっぽい2人の間にいたスパイダーマン。

あれ、トムホじゃね??????????
違うかなぁ…。

トビーとアンドリューは、それぞれのスパイダーマンの映像が流れたからすぐわかった!

スポットが踏み込んだ各マルチバースにて、ヴェノムのチェンさんがいましたね。
変なものには慣れっこというか、うんざりというか(笑)

それから実写キャラでもう1人捕まっていた人、ど忘れしちゃって出てこない…。
誰だっけ…。

おさらいして出直します…。


最後に

こんな感じでばーーーーっと思いのままに感想書くの、めちゃくちゃ楽しいですね!
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

スパイダーバースは、次回作「スパイダーマン;ビヨンド・ザ・スパイダーバース」が2024年3月29日にアメリカにて公開。
日本にもすぐに渡ってくるでしょう!

次回作も気になるけど、まずはトムホのスパイダーマンをなんとか救ってあげてほしい( ;  ; )

楽しみに待ちます!!!

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