何故日本ではデモ活動が普及、活発化しないのか

まず初めにこの文章を書くことになった経緯だが、テレビで発言された「大学を退学処分になる可能性もはらんでいる中で、デモの有効性ってどこまであるんだろう」という発言に対して、X(旧Twitter)にて批判的な意見が散見されており、人格否定する内容すら見られたので書いている。これはデモ活動に対しての批判、冷笑的な文ではなく、デモ活動を行う人物の人間性を改め、より良いデモ活動、しいては日本の社会にするための啓蒙として行っている事を留意していただきたい。
デモ活動とはある特定の意思・主張をもった人々が集まり、集団でその意思・主張を他に示す行為(Wikipedia参照)である。つまり自分たちの主張を通し、政府に対しての表明をするというための手段である。なのでデモをするということは大事だ。しかしそれは自分自身が考え、どのようにしたいのかを見据えることが出来る人がやるからこそ成功するのであって、世論の風潮や、他人からの評価を気にして行ってはいけない、もしくは行わなければならないなどという偏った思考をしてはいけないのである。
しかし、https://x.com/aniotahosyu/status/1787266253901705433
このようなポストをするような人物がいて、デモを批判するやつはBAKAなどという言葉を軽々しくネットで発するのは却って逆効果になり、ますますデモ活動の普及の妨げになると私は考える。強い言葉や他人を否定する言葉というのは刺激的な言葉であり、同じ思想を持っている人は共感できるだろうが、違う思想を持っている人物からすると忌避感があるだろう。そして新しくデモに参加しようと思う人物や団体は同じ思想の持ち主が現れるため先鋭化していき、暴動につながっていくだろう。
若者がデモに参加しない1番の理由は


などの記事から顔や名前が出てしまうということであり、それは就職活動に不利益が出てしまうという理由や、ネットで拡散されてしまうというのが主になるだろう。何故このように考えるのかというのは

この記事のように就職の時の苦労や、デモをした後になんの保護もされないのに、自分の意思が介在する場面が最後の参加するかしないかの2択だけだったからだろう。(2択といっても甘言だけしか言われていないので実質的には1択だが)
扇動をする人物は先導者として立ち上がることはなく、職を失うリスクも少ないが、矢面に立たされる学生は職を手にしづらくなるリスクがある。
デモを行い社会を変えていこうと思うほど今の学生は賢くないが、扇動され自分の人生を棒に振るうほど莫迦ではないからデモは行われないのだろう。
煽動者は先導者にはなり得ないが、先導者は煽動者になり得る。だからこそ自分の意思を持ち、他人に渡された薪に火を焚べるのではなく、立ち上がることが大事なのである。
デモを重要視するのであれば、人数を増やしていかなければならない。人数を増やすのであれば人々の思想を変えていかなければならない。なのに考えの違う人物を否定してしまっては人数は増えず先細る一方である。今一度考えを改め、何故デモが活発化しないのか自分の頭で考えるべきだ、いや考えなければならない。なぜなら失敗した時言い訳がましく自由を守れなどと口走り本来伝えたかったこととは別のことを言えば言うほど世間から冷ややかな目で見られ続ける。それでも構わないなら日本は一生保守の勢力が続いていくだろう。

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