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エッセイ 【秘伝のレシピ】

生魚と牛肉があまり好きでない僕にとって外食っていうものが特に楽しみでなかった。そのことを友人とかに話すと「もったいない。人生の大半を損している」と言われた。大人になるまでは貧乏だったのもあって特に気にならなかったが大人になると本当にそう思うようになった。

好き嫌いというか食べれないものはないけど、特に気に入って食べることはない。お酒も飲めないので居酒屋にいく機会もない。一人暮らしの味方である牛丼は僕には見方ではなかったので、もっぱらいくのは町中華だった。

ラーメンもよくいったけど、ゆっくりとできない空間になれなかった。うまいラーメン店に行っても行列にならんで、黙々と食べて料金を払う。ちょっとゆっくりしたいなと思っても食べ終わるとすぐに店員さんが出て行ってという無言の圧力がある世界観に何故か馴染めずに割とのんびり食べれる町中華のほうになってしまっていた。

近くに「天津食堂」という町中華があってよく行くのだけど、基本的にはいつも混んでいる。夫婦二人で切り盛りするこの店は、何を食べてもうまい。油淋鶏(ユーリンチー)定食という名のから揚げ定食を食べると何もいらないなと感じてしまう。これ以上の贅沢はいらないと( ^ω^)・・・


食べ終わったあとに思い出すのは、昔に通っていた町中華屋さんで定食の時に出してくれた「キムチ」だった。本格的な酸っぱいキムチではなく、日本人に合わせているのか、ちょっと塩の強いというかご飯がすすむというか(なんか聞いたことのあるフレーズ)すごく僕にはあっていて「キムチ少し多めでください」というとちょっと多めに盛ってくれた。

僕だけではないようで、そのキムチだけを買うお客までいて、僕もその一人だった。そのキムチをつけてくれる方はそこの町中華の主人の母親らしかったけど、その作り方などは教えてくれるはずもなく僕が引っ越してしまったために幻の味になってしまった。そこのキムチより美味しいキムチを食べたことがそれからないため、きっと美味しかったんだと思う。

この歳になってふっと思い出す味って中々ないなと思ったりもする。


学生筋肉料理人であるだれウマ【料理研究家】のYou tube チャンネルを観ながら料理を作ったりしている。

筋トレを始めたのもあったりして、鶏肉や卵や大豆を使った高たんぱく質の料理を食べたいのもある。本も何冊か買ってレシピを増やしています。究極の玉子丼なんかはよく作らせていただいております。

今はレシピも軽量スプーン軽量カップやらも100ショップで買えたり(昔からかw)調味料も増えてきたので、自宅で美味しいご飯が食べれるようになった。筋トレと自炊をがんばってみたいと思っています。

#このレシピが好き

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