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エッセイ【書かないという病……】

この頃、udemyで「シナリオ入門レクチャー」を習っている。(udemyの広告ではないし、正直にいうと選ばないとホントにくだらないレクチャーが多くてびっくりする。料金もいきなり90%安くなる期間があったり……。ただそこがわかっているからか返金可能なのでくだらないレクチャーは返金する手間を惜しまなければ有意義です)

その講師の方が「最初にシナリオを書くなら手書きがいいです」と教えてくれる。ふむふむとレクチャーを聴いていると、200字詰めの原稿用紙に(シナリオ専門の原稿用紙でそれをペラと呼ぶらしい)鉛筆と消しゴムでどういう映像が思い浮かぶか?というのを練習したほうがいいという。

自分で映像になっていないものを書くことはできない。という前提で考えると感覚を養っていかないといけないという。PCやタブレットは便利なツールだけど、それを十分に使い慣れるまでには時間がかかるし、直感というならアナログが一番になる。

少し前にドラマで「silent」というドラマがあった。それに新人のシナリオライター生方 美久うぶかたみくさんが注目されていたのをみてシナリオとは何ぞや?と思ったのが主なきっかけだったんだけど、その前に少しシナリオライターとの思いでがあった。

夜中にマックにいくことが多かったときがあって(仕事の時間帯というのもあったけど)ただその当時、夜中のマックは大変に混んでいて席が取れないなんていうのもざらにあった。(立川駅周辺)

そんなのとき相席を頼まれた女性が小劇団でシナリオを書いている方で原稿用紙(ペラ)にシャープペンの太字(7ミリだと思う)と消しゴムでコツコツと用紙を夜中に埋めていた。

狭いマックの席に対になって机を占領されながらその女性の書く原稿を横目に本を読んでいたときは気まずかった。

ただ、そのあとに何回か相席が続いて、話すようになって色々な芝居の話を聞いていたんだどすごいなと思ったこと度々あったこともレクチャーを受けることに関係していた。

シナリオは独特で柱(場所)とト書き(設定などあらゆる指定)セリフで構成されている。読むのは演出家や制作関係者のみだから設計図みたいな専門的なものらしい。

小劇団だからセリフは勝手に変えられたりするし、予算がないから無料で書いていることを愚痴っていたけど、ほぼほぼ楽しそうだった。(見た目がだけど)


それと並行してwebライティングなども本で読んだりしている。ただSEOやブログに直結して「いかに集客するか?」とかになってくるものが多い。文章で食べていくという人には直結するけど、暇なときに書きたいぐらいの感覚の人にはあまり頭に入らないことも多い。

ルールブックみたいなものを何冊が読むと共通していることがある。

  • 表記ゆれに気をつける (おこなう・行う・行なうなど色々な表現を使うことを表記ゆれという)

  • 話ことばを極力さける(ら抜き・い抜き言葉をさける。食べれる→食べられる わかってる→わかっている。やっぱり→やはり)

  • 同じ語尾を連続させない(ですます調は指定されることが多いらしい)

  • 英数字は半角にする

  • 一文多義に注意する(一つの文章に内容をたくさん詰め込まない)

ここら辺が基本となるのかなと思う。自由に書かせてくれよと思う人間には向かない作法だけど、やはり必要なことなのだろうと思う。必読書として多かったのは『記者ハンドブック』だった。(僕の勝手なリサーチです)

そうやってルールを習い思ったことを表現している人たちを知ることで、なぜか書けなくなっている自分に気づいてしまった。

最初はKindleUnlimitedで読んだ本を「読書日記」として公開したり、時々エッセイを書いたりもしていた。ただ真剣に取り組んだり、好きなことを発信している人のnoteを読んだりすることで、読者としての居心地のよさみたいなことを感じていることを知る。

「書かないという病」は少し続きそうな気がする。




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