父が緊急入院した話(1)

2024.2.8 父が入院

私の両親は、私が住む都内から電車で1時間余りの茨城県に2人でアパート住まいをしている。
前情報としては、父は75歳の健康体。私を産むときにクモ膜下で片麻痺&高次脳機能障害になった母を自宅で介護していた。母は71歳で要介護3。
前持って言っておくが、私はずっと身体と頭が不自由な母のわがままに付き合わされ、面倒を見てきたヤングケアラーである。

昨年末あたりから、父は携帯に出なくなり、両親の家に電話すると母が出て、「パパ、すっかり耳が遠くなっちゃって、電話出ないのよ!」と。んー、まぁ前から耳は遠いからしゃーないかー、と思っていた。

そんな中、2/8。母のケアマネから連絡があった。「お父様なんですが、お話も難しく、歩行も困難になってしまい、呂律も回っていないので、救急搬送します!」
あ、脳梗塞かな……?とぼんやり思いながら、ひとまず病院へ向かった。

無邪気な母、病人のていの父。

病院に着いた。母は救急搬送時にくっついてきたが、よくわかっていない様子。おなかすいた、パパは?とうるさいだけ。
父のベッドに通される。あきらかに弱った人間が横たわっていた。なんだよこれ、聞いてないよ。ただ、耳が遠くなっちゃった、とかじゃない。病人の体である。
「パパ!来たよ!?」と声をかけるも、何を言っているかよく分からない。涙が止まらない。母に「なーに泣いてんのーwww」と笑われて、なおのこと涙が出る。お前さ、旦那がこんななってんやぞ。

母をどうする??

両親は、アパートに住んでいた。
父が母の介護をしてくれていたので、住めていたが、父がいなくなった今、母を1人でアパートに帰すわけにはいかなかった。母のケアマネが幸い、父の入院先にいたので、相談に行った。

「家に帰る!」という母、先日も転倒し捻挫をした母を心配するケアマネ、絶対我が家では引き取らないぞ、という強い意志の私。ファイっ!

つづきます……

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