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妄言

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日々考えたことや考えなかったことを書いています
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#日常

いつも大変お世話になり過ぎている

社会人になってからというもの「お世話になります」という一文を仕事のメールで多用している。日本全国どこでも通じるであろうビジネス上の常套句である。 あまりにも使い勝手が良いため、どんな場面でもとりあえず”お世話になっている”。使用上限を突破したのか、いつしか「お世話になります」が無機質な記号のように見えてしまうようになった。「お世話になります」のゲシュタルト崩壊。ひとりでこっそり「お世話になりまシュタルト崩壊」と呟いてみたが、人前では絶対に言わないでおこうと思った。 気の迷

自意識のせいで美容師の指名ができなかったあの頃

ふいに知人と髪型の話になり思い出した。 「美容院の予約時に美容師さんを指名するのが恥ずかしい」と思っていた時期が僕にはあった。あるときを境に、今ではドラフト会議の如くガンガン指名するのだが。 「指名する」ということは「あなたのことが気に入っていますと宣言する」ことと同義だ。指名する理由が髪を切る技術だろうが何だろうが、自分の好意を相手に打ち明けるということに他ならない。当時の僕はハズレの美容師さんに当たらないために指名をしたかったが、自意識の濁流に呑み込まれた童貞には相当に

ケンタッキー食ってたら心の中の阿部寛が演説を始めた

先日の晩。 奥さんは用事があり外出、家には僕ひとりだった。僕は密かに企んでいることがあった(エロいことではない) <<<ケンタッキーを腹いっぱい食ってやろう>>> ケンタッキーというのはケンタッキーフライドチキンのことである。 いや、あなたが言っているのは三宅健と滝沢秀明のアイドルデュオ「KEN☆Tackey」のことだ。全く違う。 僕にとってケンタッキーフライドチキンは、暗闇に差す一筋の光、ドブに咲く一輪の花、オッサンばかりの職場にいる化粧っ気はないけど美形で優しい30

スベった瞬間、人は宇宙に瞬く

昨日は朝目覚めた瞬間から目がゴロゴロしていた。しかし、上まぶたをめくっても下まぶたをめくっても、まつ毛は見当たらない。 どうにも不快だが「目にまつ毛入ったかも休暇」なぞこの世に存在しない。働き方改革に思いを馳せながら職場に向かった。 目の不快感は僕の1日にとってマイナスでしかないが、なんとかこれを逆手に取ってプラスを生み出せないだろうか。そう考えるのは僕がポジティブだからではなく、マイナスだけだと損してるようで悔しいからだ(自分で言うのもなんだが、僕はナチュラルボーンネガテ

ダウンジャケットを着始めるタイミングって

寒いですね。かと思ったら次の日は暑いですね。 どう衣替えを行うのか。朝のクソ忙しい時間帯に、あなたの手に固く握られているダウンジャケットを羽織るか否か。日本人の永遠の課題に向き合う時期がやってまいりました。   なぜ衣替えに悩んでしまうのか。もちろん「上着を着ることで暑くなるかもしれない。でも着ないと寒いかもしれない。」という葛藤もあることでしょう。ただそれはひとつの側面。ものごとには必ず多面性があるのです。   もうひとつの側面、それは「ダウンジャケットをこの時期で着るとい