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鴨川を歩くことについて語るときに僕の語ること

さて、タイトルで察しがついた方。僕のフォロワーさんでしたら何人かはいらっしゃると思います。
そうです。村上春樹のエッセイ(エッセイでいいのかなあれは。)ですね。タイトルは「走ることについて語るときに僕の語ること」となっています。
なんか、ん、?とか思われた方もいると思います。僕も最初思いましたもちろん。でもまぁ、旅行に持ってく一冊とかにとてもおすすめできる小説になりますので興味のある方はぜひ。

タイトルの説明はこのくらいでいいですかね。
あんまり村上春樹を深掘りするのもあれですし、いつどこで過激派ハルキストに出会うかわかりませんから。今回はタイトルを少しお借りしただけで本書のような書き回しをするつもりはさらさらないのでご安心を。


さて本題に入りましょう。

「鴨川」

由緒正しき京都を北から南に流れ、東と西の文化圏を分けている。そんな川です。
もはや京都を代表する観光地になったこの場所ですが、皆さんのイメージはどんな感じですか?

等間隔のカップル

鴨川の床

鴨川デルタ

森見登美彦作品の舞台

もちろんいろんなイメージがあると思います。
もちろん僕もこれらのイメージは「鴨川」という固有名詞の中に含まれていますし、間違いなんてことはひとつもありません。

ですが、鴨川へのイメージで僕がもしかしたら周りの人と少し違うかもしれないのは「京都のおすすめの観光スポットは?」と聞かれたときに「鴨川!」と自信満々に答えてしまう点です。それほどまでにあの場所を愛していますし、京都の文化の集合地点としてあれほど適した場所はないと思います。(固形文化としてではなく無形文化として)といった理由から僕は大学が無く、かつ天気が良く、かつ体力があり、かつ花粉も黄砂も出てない日は、鴨川を下ったり上ったり渡ったり遊んだりと、とにかく鴨川に足を運んでいます。

なぜ僕が鴨川にこれ程までに惚れ込んでいるのか。好きな小説の舞台だから。いいえ。いろんな人がいて、いろんなものが見れるから。いいえ。もちろんそれらの理由もありますが、もっともっともっと単純です。


昔から良く遊んでいたからです。なんだか馬鹿みたいな理由ですね。ぼくの地元は岩倉といい、デルタで分裂した後のもう一本の鴨川(本来は高野川といいます)が2回ほど分裂した、その2本の川に挟まれている場所になります。今この歳になってGoogleマップを見てみると、とても変わった場所ですね。

渾身すぎる説明図

何が言いたかったかと言うと昔から馴染みのある場所、ということです。産まれてからこの歳になるまで数えきれないほどの思い出があります。本当によく遊びました。
小さい頃は花火もしたし、水遊びもしました。中学生の頃は、自転車で向こう岸まで行くチャレンジもしたし、真冬に水着一枚で川に入ったこともありました。高校生になってからはデートの集合場所になったり、友達と河川敷に並んで遅くまで喋ったりもしました。大学生になってからは飲み会の後に酔っ払って入ったりもしたし、親友と並んで泣いたこともありました。
中学生の時だけ飛び抜けてやばいですが、若気の至りです。見過ごしてください。

最近は観光客の方でごった返していて、「京都は住む場所じゃない」と良く言われます。ぼくも少なからず同じ意見を持ってはいます(バス乗れない電車パンパン外国人多すぎ)がこんな経験、絶対他じゃなできないと思います。ふと、橋の上から鴨川を北に見て思うんです。いい場所だな、と。月並みすぎる言葉かもしれませんが。

歩くのは西側が好きですが、
上から撮るのは東側が好きです。

本当に、緩やかに時間が流れる場所です。川の音は静かで、時々動物がいて、それでいて様々な人がいます。本を読む人、楽器を弾く人、勉強する人、眠る人、歩く人、走る人。お酒を飲む人、煙草を吸う人。はたまた大声で歌う人、逆立ちをする人←???


ただ歩くだけでこれだけ多くの人と出会えます。どの季節にもそれぞれの色鮮やかさがあり、様々な服装の人がいて、いつ行っても本当に飽きない場所です。人生のモラトリアムを過ごすのに、これほど適した場所があるでしょうか。まだ21歳の僕が言うのもおかしな話ですが、人生に疲れた時の移住候補地は、ど田舎の次点で京都です。

KYOTOGRAPHIEに来られる方へ。
ついでにちょっと観光しようかなと考えておられるなら、鴨川を飽きるまで北に向かって歩いてみてください。外国人でごった返している神社なんか行くより、よっぽど楽しいです。ほんとです。
この文章が1人でも多くの京都を訪れる人に届きますようにと願って今回は終わりにします。


なんだか、あっちにいったりこっちにいったりの文章でしたね。読みにくく感じた方、本当にすみません。がんばります。



鴨川については、また書くかもしれません。

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