オプション

Option

今日のタイトルは「オプション」です。

英語の類語に「choice」があります。どちらも基本的な意味は
日本語では「選ぶこと、選択(すること)」で同じです。

日本語ではわかりませんが、英語では区別があります。

option」は「ある特別な状況での選択」
choice」は「あるものの中からの選択」

試験ではよく選択問題があります。
採点が効率よくできるメリットがあります。
答えが、3つや4つあるいは5つなど、あらかじめ用意された選択肢
から正解をひとつ選ぶパターンです。

「choice」すれば、それぞれ33.3%、25.0%、20.0%の確率で、問題が
仮にわからなくても、正解できる計算です。

試験問題なので、この場合、正解が必ずひとつあるという前提で
成り立っています。

実社会では、そんなことはありません。
「そもそも正解などない」
「正解があるのか、ないのかもわからない」
「あらかじめ選択肢など用意されていない」
「選択肢が欲しければ、自ら探し出さないといけない」
「選択する際の判断基準がよくわからない」

「option」は「choice」よりも広い範囲で、また専門用語として
登場します。
「自分の都合に合わせて使うか使わないか決められる選択権」の
意味でよく使われます。

例えば、
〔自動車の〕メーカーオプション、ディーラーオプション
〔海外旅行の〕オプション・ツアー
〔携帯電話・インターネット〕オプションサービス
〔保険契約者の〕オプション
〔金融〕オプション取引

オプション取引」は、かなり専門的になるので、少しだけ解説しますが
金融や投資などに、まったく興味・関心がない場合は読み流してください。

代表的な派生商品デリバティブともいう)には、「先物・先渡し取引
オプション取引」「スワップ取引」の3種類があります。

オプションとは「派生元となる株式、債券、金利、通貨、商品〔金や原油など〕(原資産)を将来の一定期日(満期日)または期間内に、あらかじめ定められた価格(権利行使価格)で売る権利(プットオプション)または買う権利(コールオプション)」のことです。

 Put option means the right to sell the underlying asset(which means an asset or transaction subject to an exercise of option) of an Option Transaction.

Call option means the right to buy the underlying asset  of an Option Transaction.

日本におけるオプション取引には、取引所に上場され取引される「取引所取引」と相対で取引される「店頭取引」があります。

一例をあげると、
大阪取引所:原資産=株価指数、商品=日経225オプション
店頭取引:原資産=通貨、商品=通貨オプション取引

オプションの買い手にとって、オプションは権利であって義務ではありません。権利を放棄することができます。買い手の最大損失プレミアム(権利に見合った価格)までになります。

オプションの売り手は、買い手が権利行使するとそれに応じる義務があります。買い手が権利行使しないと、売り手はプレミアム利益になります。



  
  





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