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01.はじまりの季節っぽい

私はとにかく周りに影響されやすい。
周りの人、自分が存在する場所、音や匂い、雰囲気、天気、そして季節。

あまり理解してもらえないけど、今日の天気は運動会の日みたいだな〜とかあの教室の匂いがするな〜とかちょっとした何かがきっかけでいろんな思い出がフラッシュバックしたりする。

そして今日は、"はじまりの季節っぽい"。

入学式があって、クラス替えがあって、通学路の傍に溶けかけた雪があって、教室に入れば机の上に新しい教科書の山。最初に国語の教科書を開いてどんな作品が載ってるのか確認したりして、最初の授業のときに確認されるだろうから帰ったら全部名前かかなきゃな〜とか。

専門学校の頃で言えば、授業が始まるまでの期間、稽古とか体験入学のスタッフとか授業ではない何かで毎日のように学校に行っていた日を思い出す。オリエンテーションとか、健康診断とかやるあの時期ね。
何かしら理由をつけてみんなで集まって、近くのコンビニにお昼買いに行って、帰りには大通公園でだらだら喋って。
なに食べたか、なに喋ったか、そんなの覚えてないけど、そんな何ともない日常を思い出すのは毎年決まってこの季節だ。

あぁ、また新しい1年が始まるんだなぁ。って思う。
大人になると、何かが始まった瞬間がスタートであって明確に何月とかこの季節、とか感じないけど。
どこかの誰かにとっては始まりの季節が近づいてきているのであって、そんな季節の風を感じることは23歳になった今でもできる。
私はこのはじまりの季節の風が、陽射しが、小さい頃からずっとずっと好きだ。

毎年この季節になると唐突に学生の頃の写真やインスタのストーリーを見返したり、懐かしい曲を聴き始めたりする。
今日もちょうどそんなことをしながらだらだら過ごしていて、自分の中でいろんな言葉が溢れてきて、こうやって語り出すと私は長文ポエマー女を発揮してしまうしでも思ったことを書き出すことって意外と大事だよなと思ったりして、悩んだ結果こうやってnoteに書き綴ることにしました。
学生の頃から作文を書くのが好きでみんなが嫌がる中、平気で2枚3枚原稿用紙を埋めていたくらい。長文ポエマーは小学生くらいから始まっているんですよね。

先日の誕生日、高校時代の友人、後輩、専門学校の頃の友人、それぞれの時代の知り合いから連絡をいただいて、"生徒"とか"学生"とか呼ばれていたどの時代も間違いなく私の青春だったなぁって。
きっとあの特別な感覚はあのときだけのもので、もう同じ感情を経験することはできないけれど。あのたまらなく好きだった世界を一緒に生きていた人たちを大人になった今もこれからもずっと大切にしていきたい。

あの頃とは違う青春を、新しいはじまりの季節の風に乗せて、素敵な春が訪れますように。

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