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個サルの魅力。

 先日、個サルに参加してきた。個サルとは「個人参加型のフットサル」のこと。フットサルは1チーム最低5人必要で、試合をするには2チーム必要だから、最低10人集めなければならない。しかし、フットサルをしたいからといって10人もの人を集めるのはそう簡単ではないだろう。そんな時に便利なのが個サルなのである。

 個サルは主催側に回らない限り気軽に参加することができる。インターネット上の募集サイト(laBOLA等)で開催日時及び場所・参加者のレベル・参加費を確認し、自らの条件に合うところが見つければ応募する。それをしたら主催者の方からの連絡を待ち、必要に応じてチャット上で詳細を確認したら、あとは当日現地で集合するのみといった流れだ。

 現地で主催側に支払いを済ませたら、フットサル開始。個サルゆえ、言ってしまえば当日の寄せ合わせチームなのでなかなかお互いの連携をとるのは難しい。高校時代に部活でフットサルをしていたときは互いの特徴を理解しているのでどこにボールを出してほしいのかを分かり合っているけれど、初めましての関係ではそうもいかない。そのため、分かりやすいプレーを心がける必要がある。

 ただ、チームメイトを注意深く観察していると、仲間がどういう場所にパスをしてほしいのかがだんだんと分かってくる。この人は体が強いから無理にボールをつけても大丈夫だ、とか、テクニックがあるあの人は足元にパスした方がいいだろうな、とか。このように、互いに何も知らない状態からだんだんと連携を構築していこうとすることも個サルの魅力である。

 しかし、そんなこんなで良い感じな連携が取れるようになったと感じ始めたぐらいの時間帯に大概終了となる。それゆえ毎度「もう1本!」という気持ちに。ただそうもいかないので、何事も楽しいと思うぐらいで止めとくのが良いだろう、と自らに言い聞かせている。

 繰り返しになるが、個サルは毎度寄せ集めである。ゆえに、今回出会った方と次ともにプレーすることもないだろう。たまに何度も顔を合わせることとなる人はいるのだが、それはかなり例外だ。

 もちろん、毎回違う人が集まるので雰囲気の合わないこともある。しかし嫌ならばその場限りの関係と割り切ればよい。所詮過度に気を遣う必要はない薄い関係なのだから。逆に、気が合ってその後に食事を共にすることもある。つまるところは一期一会。これが個サルの醍醐味である。



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