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法学部では実際に法律の立案に携わっている先生から話を聞ける!

 私は、高校生の学部選びの一助になればと法学部に関する記事を執筆している(マガジンはこちら)。しかし、自分でそれを見返してみて思ったのは、ネガキャン的な記事が多いということ。
 当然、法学部を落としめる意図はなく、思ったことを思った通り書いただけなのだが、私がネガティブ思考なのだろうか、そういった記事が多くなってしまった。

 そこで、法学部の良いところを1つ。
 文字通り、法学部は法律を学ぶ学部なのだが、それを教えている先生たちは法律のエキスパートである。それゆえ、中には実際に法律を作る過程、すなわち立法に関与している先生もいる。

 ここで、日本は三権分立を採用しているのだから、法律は国会で国会議員が作るのではないかと思われるかもしれない。もちろんその通りである。しかし、法律に詳しくないと国会議員になれないわけではない。
 ゆえに、大学の法学部の教授といった、法律の専門家がそのサポートをしているのだ。

 具体的には、法務省に「法制審議会」という機関が設置されており、専門家たちはそこで法務大臣の諮問に応じて、民事法、刑事法、その他法務に関する基本的な事項について調査・審議をする。

 そして、法学部ではそんなマニアックな場で議論されたことについて、先生が話してくれることがある。具体的なことは書けないが、A案で通りそうだったんだけど、誰々が反対して結果的にB案になったとか、法案成立が難航するかと思ったら予想外に○○党が賛成してくれて、修正されることなく衆議院を通過したとか。

 これらはニュースを見たり新聞を読んだりしても知ることができない情報ゆえ、こういった裏話は聞いていて結構面白い。

 ここで、マニアック過ぎてつまらないのでは、と思われたかもしれない。しかし、法制審議会で議題となるものは意外と世間的に注目を集めたものも多い。

 具体的には、共同親権導入の是非やキラキラネームへの対応策、性犯罪規定の改正や保釈者へのGPS取り付けなど。時事や社会問題について関心がある方なら結構ご存じのテーマだろう。もし履修している科目の先生が法制審議会の委員であれば、こういった諸問題に関する立法状況について話が聞けるかもしれないのだ。

 日本の大学は遊ぶ場所だと思われているかもしれないが、そこで教鞭をとっているのはその道の専門家である。そんな専門家から日本の中枢、国会での出来事についての話を聞けるかもしれないと考えると、法学部も結構魅力的な学部ではないだろうか。

参考:法務省HP(2023/5/11)

 

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