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【法学部】とある大学生の6月。

 今更ながら、4月、5月は時間がゆっくり流れていた気がする。正直そこまで忙しくなかったから。4月も5月も大変ではあった。しかし、それらは新学期に慣れていないからの大変さ。それに対して6月の大変さというのは忙しいゆえの大変さであったと思う。

 6月は講義上のイベントがたくさんあった(全くもって楽しいイベントではないが)。
 まず、6月の第1週目で早くも授業が折り返しを迎える。大学の授業は全15回で構成されているため、第8回目に到達するというのはそういうことなのだ。後半戦に入ると、授業の重要度も増す。各科目で一番試験で出題されやすい事項がこの辺りで扱われるからだ。中学でも高校でも何なら資格試験の教科書でもよいが、ぜひ確認してみてほしい。教材の真ん中より少し後ろ辺りの内容が試験で出題されにくいものであるということは、おそらくないだろう。折り返しすぐの内容は大概重要なのである。

 また、折り返しということで中間試験もこの時期に実施される。もちろん試験1発勝負をこよなく愛する法学部では中間試験を実施する科目数こそ少ない。しかし、数が少なかろうと学生たるもの試験は全くもってあってほしくはない(もしかして私だけ⁉)。こういった要素がさらに6月を忙しくしていく。

 さらに、ゼミ選抜もこの時期に行われる。失念して5月回に書いていなかったと思うが、ゼミの応募自体は5月末に行われていた。そして、面接及びレポート課題を通じた選抜期間がちょうど6月半ばより開始するのだ。
 実を言うと、この怠惰な私は選抜試験がないゼミを選択したのでこの期間とは無縁であった。しかし、法学部生の多くを占める該当者にとっては大変そのものであっただろう。なんせこんな多忙な時期に選抜試験まであっては私なら機能不全に陥ってしまう。選抜試験に立ち向かった方々は本当にすごいと思う。

 その上、期末レポートの具体的内容・条件も続々と発表され始める。これに関しては7月まで十分先送り可能だ。だが、後回しにして成功した話なんてまず聞いたことがない。ゆえに、「そろそろ始めなければならない、しかし、まだモラトリアムがあるから大丈夫では?」といった心の葛藤が呼び起こされ、また、レポート課題があるといった心理的プレッシャーにさらされることとなる。(加筆、プレッシャーに滅法弱い筆者は7月3日に仕上げた)

 まあ、そうはいってもこんなに焦っている大学生なんてそうそういないだろう。忙しくすべき状況だと分かっていても現実逃避したくなるのが人間である。そう、なんと1か月先には楽しい楽しい夏休みが待っているのだ。忙しい一方で、用意周到な者はこの時期から夏休みの計画を立て始めるようだ。
 ここで、学業に集中しろよという声もあるかもしれない。しかしながら、私は賢い選択ではないかと思う。長期休みには大学生は必ずと言ってよいほど旅行に行く。そして、早期に予約した方が旅費が安く収まるからだ。金欠君と常に二人三脚をしている大学生であるから、少しでもオトクに旅行にいっておカネを浮かせるという作戦に私は「頭いいね!」と感心している。

 そうこうしているうちに6月が終わる。6月が終わると授業も残り3回を残すのみとなっている。1か月に講義が4回分進むのであるから、第8回(6月初め)に4を足すと第12回(6月末)、そして講義は全15回構成だから、確かに残り3回。計算上は確かにつじつまが合う。しかし、私としては折り返しを迎えたと思ったら途端にラスト3回となっている状況に、キツネにつままれた感が否めない。北の大地で流行っているダンスを何度も見てしまっていたからだろうか。中間地点からすぐにラストスパートとなる状況について、説明されれば理解はできるが、どうしても納得はできないといった、何とも不思議な気分である。

 そして、20日後には期末試験がやってくる。周りのライバル達もそろそろ気合を入れて試験勉強に臨んでいることだろう。単位確保に向けての熱い戦いが始まるのだ。

冒頭写真:筆者撮影

~忙しい方へのまとめ~
6月(水無月)
・多忙による忙しさ
・授業折り返し、内容も重要に
・中間試験、一部科目のみ
・ゼミ選抜期間、筆者は回避
・期末レポート発表
・夏休みの計画
・月末には授業がラスト3回、期末テストまで20日間
*他あればコメント欄へ

5月編

7月編



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