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【法学部】とある大学生の9月。

 全く好き勝手に過ごせた8月。9月も未だ夏休みであることには変わりない。しかし、大学の影が徐々に迫ってくるという点において、9月は先月と異なる。

 まず、9月2日。それまでは自堕落に過ごし、寝坊上等といった生活をしていたが、この日だけはどうしても目が覚め、早起きしてしまう。それはなぜか。そう、成績発表があるからだ。

 正直、全ての講義をしっかりと勉強し、※フル単を達成しているだろうという自信があるものはそんな緊張することはないのかもしれない。しかしながら、私にはテストで若干失敗した記憶のある授業が2つあった。つまり、4単位ぐらいは落としているかもしれないということ。たかが、4単位かもしれないが、されど4単位。とにかく単位は落とさないに越したことはないので如何せんドキドキする。

※フル単:当該学期に履修可能上限まで講義を履修し、その上で単位を一つも落とさないこと。これを達成し続けると、3,4年生で楽をすることができる。

 発表時間たる朝の9時、『成績照会』という部分を恐る恐るクリックする。そして結果は23単位。無事フル単だった。

 入学以来、私はまだ単位を落としたことはない。しかしながら、緊張するこの感じが毎度変わることはない。

 成績発表が終わると、次は履修登録が待っている。時期的には9月の中旬ぐらいだろうか。履修登録自体はそこまで大変ではない。情報化社会のおかげで、履修登録システムから卒業に必要な単位に該当する授業を探し、それを選択するだけ。仮に授業日が重複してもシステムがエラーを通知してくれる。

 とある先生の昔話によると、先生が学生の頃は、履修申請を紙で行っていたため、色々と手書きで大変だし、授業が同一日に重複した状態で提出しても誰も教えてくれないまま、後々自動的に片方が履修登録不可となってしまうから細心の注意を払う必要があったとかと話してくれた。

 ただ、ここで大変な思いをしておいた方が授業を始まってから楽な思いができる。端的に言うと、ここで簡単な授業を見つけ出すことが重要なのだ。

 楽な授業、略して「楽単」というが、それの見つけ方は人それぞれである。先輩から聞くもよし、情報通の友達に聞くもよし。大学によっては存在するいわゆる楽単ガイドブックなるものを買ってもよし。

 そんなこんなで多くの大学生はできるだけ楽な授業を求めるから、本来なら一瞬で終わらせられるはずの履修登録に授業に対する熱意以上のそれを向け、しっかりと時間をかけて履修を決定する。

 こんな感じで9月の中旬までは進んでいく。もっとも、大学関連でやるべきことは、所詮、成績発表と履修登録しかやることはない。勘違いを招くと良くないので記すが、内容が重複するから書いていないだけで残りの空いている時間は8月と同じような生活をしている。決して9月に入った瞬間に大学生は忙しくなるわけではない。

 ただ、こんな日々もいつかは終わる。9月下旬には、いよいよ秋学期が開始。正直夏休みが恋しいかと聞かれるとそうでもない。高校時代と比べて倍以上時間があったから。ただ、大学が楽しみだったかというと、そこまででもない。そんな気持ちで大学にまた通学をする。


冒頭写真:筆者撮影


~忙しい方へのまとめ~
9月(長月)
・成績発表
・履修登録
・それ以外は8月と同様
・長い長い夏休みの終わり、秋学期開始

8月編

10月編



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