奈落の底
名古屋の小学校に通っていたぼくは
いつも、楽しかった
大きな団地で同じ学校の子がうじゃうじゃいた
何をするのも同じ仲間と毎日毎日
泥だらけになるのがステータスだった
ずっと続くと思っていた
そんなある日…
家に帰るとお正月とかぐらいにしか来ない
叔母が2人リビングにいた
和気藹々と楽しそうにしてるわけでもなく
ただ、ボソボソとぼくに聞こえないような感じで大人だけの緊急会合らしきものが開かれていた
子供ながらに何かあったんだろうなぁ
と気づくのに時間はかからなかった
この話の主人公が家に帰ってから
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