指圧Campと予防医療③
【SHIATSU TALKS #7 】
業界のブルーオーシャン
前回もお話ししたように、指圧業界のレッドオーシャンは、60代以上の「シルバー層」だ。
もう一つのキーワードがある。
それは、「女性」だ。
どの統計を見ても、僕の感覚でも、明らかに男性より女性の方が業界のユーザーは多い。
女性の方が、自分の身体をケアするということに慣れているのだ。
じゃあ考えてみよう。
業界のブルーオーシャンは?
レッドオーシャンの逆を考えてみる。
うーんと...若い...男性...ということになりそうだ。
なんとなくイメージがつくと思う。
スポーツ選手などなんらかのパフォーマンスを上げたい人は別として、20〜30代の男性が僕らの元へ来る確率は非常に少ない。
以前もお話ししたが、予防とはとても地味な行為であり、僕も含め20代の頃なんて、暇があれば遊びたい。
身体をケアしてる場合じゃないのだ。
30〜40代になって、多少の不具合が起き、初めて指圧を受けるなんてことはザラだ。
今までは、これが当たり前だった。
"そういうものだ"
みんな思っていた。
しかし、これからは若い世代に誰かが発信しないと、指圧業界は衰退する。
僕らは、勝手ながら業界を盛り上げるためにも、指圧をこの若い世代にアピールしていくことがミッションだと思っている。
そして、新しい指圧師のカタチ、そして、業界に対しても新しい考え方、モデルケースを作っていきたい。
国民の医療費問題も含め、指圧業界は、新しいステップに移行する段階に来ているのではないだろうか。
健康の押し売りはもうやめたほうがいい。
回数券を作って通わせる経営は正しいのだろうか?
白衣着て親指立てるだけがスタイルじゃない。
健康になるということは、楽しい人生を送れるということ。
これからはいかに若い世代にcultureとしての指圧を発信できるかだ。
指圧Campが行う予防医療
色々と語ってきたが、我々は、指圧を使って皆様の健康のお手伝いをするのが仕事だ。
しかし、今まで「指圧」という言葉はほとんど出てきていないことにお気づきだろうか?
なぜなら、指圧Campは、「指圧は健康にいいから、病気の予防になるので、みんな受けましょう」などと浅はかな発言はしたくない。
指圧を受けないで済むのなら、それはそれでいいのではないかと思っている。健康の押し売りだけはしたくない。
それでも、我々が指圧を生業とし、イベント出店やSTORE、blog等で発信する理由はただ一つ。
指圧が素晴らしい予防医療だからである。
指圧と聞くと、一般的には”肩こり”や”腰痛”という症状が頭に浮かぶ方が多いのではないだろうか?
よく見ていただくとわかると思うが、指圧CampのホームページやSTOREの外観に、その類の内容は一文字も書いていない。
なぜか??
指圧はcultureであり、予防医療だからだ。
下の図を見ていただきたい。
前回、前々回とお話しした内容は、予防に対する考え方や情報をお伝えした。ここで言うところの1次予防である。
ここでわかっていただきたいことは、STOREでの施術は、ただ指圧して、「はい、さよなら」ではないということ。
僕は、この業界に身を置いて15年目になる。
整形外科、接骨院、治療院、訪問マッサージなど、色々と働いてきて感じたことがある。
規模が大きくなればなるほど、お客さんとの関わりが薄いために、離れていってしまうということ。
僕は自分で開業するにあたって、関わりが濃い店を作りたかったのだ。
STOREでの施術
僕の運営するChigasaki STOREでは、一人に対して約二時間、時間を取っている。
これは、指圧をするだけでなく、問診をしたり、施術後の説明や、人によってはコーヒーを飲みながら世間話をする時間が含まれている。
自分で言うのもなんだが、なかなかここまで一人に対して時間を使う指圧治療院はないのではないかと思う。
施術以外の世間話にも明確な理由がある。
僕らの施術は、服の上からだが、身体を触らせてもらう性質上、施術者とお客さんの「相性」というものが大事になってくる。
いくら腕のいい「大先生」でも、嫌いな人には触られるのは、負のマインドが生じるし、効果が半減する。
だからこそ、僕はお客さんとの信頼関係を一番重要視している。
できるだけ時間をかけて、理解し、理解されたい。
もし、これを読んでいただいている方で、STOREでの施術を検討している方がいたら、時間に余裕を持ってお越しいただきたい。
さて、ここまで長々と予防医療についてお話ししてきたのには理由がある。
指圧Campには3つの行動指針がある。
そのうちの1つが「予防医療としての社会貢献」だ。
"社会貢献"なんて聞くと、偉そうに聞こえるかもしれないが、やることは至ってシンプル。
これから指圧Campが、皆さんにとって"行きたい"お店に成長していくこと。
それが、社会貢献の第一歩目だと思っている。
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