見出し画像

理想の施術方法は?

【SHIATSU TALK #18

僕はカイロプラクターであり指圧師です。何かの手技の原理主義者でもないので、施術に関して比較的バランスのとれた考え方をしていると自分では思っています。
さて、この業界に長くいるとこんなことをよく耳にします。
「指圧だけじゃ治らないよ」
「アジャスト(矯正)だけじゃ治らないよ」
勿論、僕らの行う手技は魔法でもなければ怪しい宗教でもないので、全ての症状に対応できるわけではありません。出来るだけ多くの方々を楽にするために、色々な手技を勉強しろということも重々わかります。
では、指圧師は指圧をしてるだけではダメなのでしょうか?今回はそんなお話。

結論

いつもの通り、最初に結論です。
僕は、理想の治療家は"ステーキ弁当"だと思っています。
わかりにくいですかね?笑

ステーキ弁当…。想像してみてください。
僕は、ご飯の横にステーキがのっていて、角に野菜が添えてあるみたいなものをイメージしています。
これは例え話なので、別にどんなものでもいいのですが、僕がお伝えしたいことは、「メインをしっかり決めようね」ということなんです。

大事なところは、ミックスフライ弁当ではないですよという点。

ミックスフライは食べる人によってメインのおかずが違います。エビフライが好きな人もいれば、アジフライが好きな人もいる。しかし、ステーキ弁当は誰がどうみてもステーキがメインです。名前も"ステーキ"弁当ですのでシンプルでわかりやすい。
これも結構大事なところ。

でも、ステーキだけではお腹いっぱいにならないので、ご飯も欲しいし、箸休めの野菜なんかも欲しい。
ふざけているわけではなく、僕は本気でここに治療家の真理があるのではないかと思っています。

例えばですが、あなたが指圧ができて、鍼もできて骨格矯正ができる人だとします。
色々できることはとても素晴らしいことです。対応できる幅が広がりますから。

では、質問です。
「あなたの施術のメインはなんですか?」

僕はこの質問にはっきり即答できなければ治療家として未成熟だと思っています。

弁当の中身を解説します

さて、今回"弁当"と表現したのには理由があります。"弁当"には当たり前のように白米が付きますよね?

施術の中で、この白米にあたるのが、一般常識や言葉遣い、優しさ、身体への触れ方、医学的な知識等の施術以前に必ず持っていなければいけない、そして"当たり前の"スキルのこと。

正直言って、ここを非常に疎かにされている方が多いと感じています。「治療ができればいい」と思っている施術者ばっかりですこの業界。

でもね、昔はそれでも仕事になったんですよ。
以前もnoteでお伝えしていますが、指圧自体にブランド力がありましたし、インターネットがないので、情報も少ないわけです。日本の景気も良かったですから。
でも、今は違います。
他業も増え、どんどん指圧が淘汰されている時代。

ご飯(一般常識や最低限のスキル)がないと、お腹いっぱいにならないので、誰も食べてくれません。

次に、ステーキ(メインディッシュ)です。
これは完全にテクニック的な面を表します。
先述した、自分の施術のメインになる、または土台になるテクニックのことです。
指圧なのかカイロなのか鍼なのか。その中でもどのような手技に重点を置くかは人それぞれでしょう。
でも、やはり自分のメインディッシュは明確にしておきたいところです。

最後に付け合わせの野菜。
これは、メインの施術への補助的に行うことができるテクニックを表します。
ちょっと考えてみてほしいのですが、ステーキの肉汁とソースが絡み合った野菜ってめちゃくちゃ美味しくないですか?年を重ねれば重なるほどそう思うんです。
ですから、時と場合によっては、その野菜(補助的なテクニック)がすごい効果を示すということです。
あなたが持っているのはブロッコリーですか?にんじんですか?それともマッシュポテト?
付け合わせがあることで、対応できる幅が広がるんです。

自分の職業を一言で答えよう

僕はよく、飲み屋で隣になった人と仲良くなることが、指圧師として必要なスキルだとお伝えしています。

では、その隣になった人に「あなたの職業はなんですか?」と聞かれて一言で答えられますか?

やはりこの場合、答えはシンプルな方が理想的です。
「なんちゃら整体のなんとかという手技で骨格矯正や美容もプロデュースしながら色々なプロジェクトを…」なんて聞くとちょっと怪しいですよね?

理想は、「指圧師です」のような一言で伝えられて、理解されやすいものではないでしょうか。

最近、SNSなどを見ていて個人的に気になるところは、ここだったりします。
正直、怪しい奴が多すぎる。
そして、ニセモノがホンモノっぽく振る舞える世の中なので、実力がなくてもそれなりに見せることができるわけです。
でもね、真面目に仕事してる人たちからはバレバレですよ。
是非、飲み屋では簡潔に自己紹介できる人になりましょう。

理想の施術をするためには?

最後に、僕はなにか特定の治療法を勧めたり、自分の治療法が最強ですみたいなことを言うつもりは一切ありません。
と言いますか、まだ自分の施術に結論が出ていません。毎日理想の施術を模索しています。きっと一生これをやる気がします。
ですので、皆さんに答えを教えることなんてできません。もし、このnoteを最後まで読んでくださって、僕の施術の答えを求めていたとしたらごめんなさい。

毎日施術をする中で、僕らに大事なことは、
"考える"ことなんだと思うんです。
自分のメインはなんなのか?サイドディッシュはなんなのか?アプローチのタイミング、触り方、圧のかけ方、角度、強弱…。
考えていくとキリがありません。

しかし、ここが非常に楽しいところですし、指圧師としての醍醐味なんだと思っています。
何度もお話ししましたが、「わからない」と言えるのは勉強しているからこそです。

自分に過信せず、日々精進していきましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?