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【01Night】社内起業を立ち上げる具体的なステップと方法 〜 様々な実践をベースに語ります 〜

皆様、こんにちは!ゼロワンブースターの冨田(@ItaruTomita9779)と申します。

ゼロワンブースターは、「創造をルーティンに」をビジョンにアクセラレーターをメインに運営している会社です。

ゼロワンブースターでは、01Night と表して、オンライン配信を積極的に行っています!

前回は、大企業からベンチャーに転職したメンバーでの対談をしましたので、イベントレポートにご興味あれば、下記をご覧ください。

今回は、01Night 「社内起業を立ち上げる具体的なステップと方法 〜 様々な実践をベースに語ります 〜」のイベントレポートを書いていきますので、宜しくお願い致します!

▼この記事はこんな方におすすめ
1.大手企業でこれから社内起業を行おうとしている方
2.大手企業で社内起業を過去に行おうとしたか、既に行っている方
3.社内起業を提案したが通らなかった人、失意の人
4.社内起業プログラムを運営している方

*こちらの記事の内容はYoutubeでもご覧いただけます!https://www.youtube.com/watch?v=VLO8Ka7B5ZU

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【オンライン・無料】0→1Night
大手企業を中心に社内起業が盛んになってきております。そもそも日本は社内起業が過去には盛んな国だったと思います。一方で、現在は、実際に社内起業を行う上では、どうやったらよいかわからない、アイデアがない、提案が通らない、提案は通ったがその後に進まない、など様々な課題が起きると思います。これを具体的なステップでこのように進めるということをお伝えします。皆さまの未来に少しでも貢献できれば幸いです。
▼トークテーマ(変更する可能性がございます)
・社内起業を立ち上げる上での具体的なステップと考えること
・社内起業の理論的な過去からの状況と今(ピンチョー氏から最新まで)
・社内起業として押さえること
・提案を通すために必要なこと
・起業から社内起業を行う上で学べること
・海外の社内起業の状況
 〜などのテーマで質問(Slidoにて)に答えながら進めていきます
▼ 登壇者
・合田ジョージ
株式会社ゼロワンブースター / 共同代表・取締役
MBA、理工学修士。東芝の重電系研究所・設計、国際アライアンスや海外製造によるデザイン家電の商品企画。村田製作所にて、北米およびMotorolaの通信デバイス技術営業後、通信分野の全社戦略に携わる。スマートフォン広告のNobot社のマーケティングや海外展開を指揮、KDDIグループによる買収後には、M&Aの調整、グループ子会社の海外戦略部部長。現在は01Boosterにて事業創造アクセラレーターをアジアで展開中。

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オープニング

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今回は、社内起業を立ち上げる上での具体的なステップについて、ジョージさんからそのポイントを教えていただけるそうです。

メーカーでの勤務経験からスタートアップも経験されていますし、ゼロワンブースターも共同代表として、創業されていますので、面白いお話が聞けそうです!

まず、オープニングトークですが、日本の社内起業の事情については、皆さんも御存知かと思いますが、海外はどうでしょう?というお話がありました。

ちなみに、現在はコロナであまりいけていませんが、ゼロワンブースターは海外のネットワークもあったりして、カンファレンスにも出席しています。

その時に社内起業の事例を聞いてたりするのですが、ジョージさん曰くざっくりこんな感じだそうです。

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・中国:沿岸部や深センでは、スタートアップをやることと社内起業をやる際には、社内起業の方が優位じゃないと、社内起業をやる気になれない。例えば給与的なメリットなど。
(アリババは社内起業を推奨しているので、社内起業は当たり前だが、それでもやめて起業してしまう。)

・米国:社内起業か、起業か、個人が選ぶ感じがある。

・イスラエル:起業大国だが、全員が起業するわけではない。起業まではいかない人が社内起業する感じ。

・台湾、韓国:兵役があるので、強い人的ネットワークが出来る分、会社の人よりも、従軍の時の仲間とするケースもある。もちろん社内起業もある。

・ドイツ:部課長反対、上の人が止めるなど、日本に似た感じがある。

・日本:昔は盛んだった。社外だと弱いが、社内だとネットワークがあるので、強み弱みを克服する必要ある。

マクロ的には、日本もこれから、不況が来て、更に経済が凹んでいるので、より一層の社会起業の波が来そうですね。

また、誰と繋がりがあるか、ソーシャル・キャピタルが重要になっていることも、大事なポイントですね。

社内企業の歴史

ここで、社内起業の歴史や変遷を振り返ってみようというところで、いくつか本をご紹介いただきました。

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もしご興味があれば、読んでみて下さい、とのことです。

最新の日本の流れとしては、四半期決算で短期的な思考をしてしまっているので、社内での起業がしづらい環境は、皆さんの実感の通りありますよね。

他方で、大企業ならではのアセットがあるので、それを使って、スタートアップなどの外部と組んで試行錯誤しているのが最近ですね。

起業から社内起業を行う上で学べること

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(ご参考:逆説のスタートアップ思考)

社内起業とスタートアップの違いについて、いくつか見てみました。

例えば、スタートアップなら前例がなければ、積極的にやりましょう!となりますが、一般的な社内起業だと少し躊躇してしまいますよね。

また、必要なマインドセットも違いますよね。

例えば、社内起業では、給料があるので、そこまでの伸し上がろうという気持ちが弱まります。

他方で、スタートアップのように無給でやるのは、当然、マインドセットが違うんですね。

社内起業では、事業を立ち上げる感覚は、学べるのですが、スタートアップ的なマインドセットは徐々に学んだほうが良い、とのことです!

社内起業で大事なこと

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社内起業でのあるあるですが、初動すぎる、事業の入り口や顧客のニーズすら見えていないケースがあります、というご指摘をいただきました。

他方で、起業家は、チームアップしてプロダクト作って、売れる売れないを判断するレベルまで、行っているわけです。

社内にいると、自分の価値観を中々疑えませんが、まずは、自分の立ち位置を、事業を起こす目的に照らして、理解することが大事なんですね。

また、起業か社内起業を選ぶ上では、ゼロイチで達成したいのか、リスクをそこまで取りたくないのか、考えないと、後悔するかもしれませんね

また、社内起業のポイントして、「Moats=強い参入障壁」を考えられないと、その会社でやる必要がないかもしれないと、ジョージさんはおっしゃっています。

Moats=誰もが戦いたくなるような障壁があれば、それを利用することで、社内起業がうまくいく、それを使えないのであれば、起業するのと変わらないかもしれないですね。

他方で、Moatsや何らかの強みのおかげで、社内起業では、サービスが微妙でも、売れちゃうケースもあったりして、やめるにやめられないこともあるようです。

また、人事制度としては30%は必要で、100%あたえてあげられれば最高とのことです。

そして、評価制度も大事ですが、出世はメインラインのほうがうまくいきがちなので、もし社内起業が自分のやりたいことにリンクすれば、評価を忘れてやったほうが良いということなんですね。

長期的には出世に比べて、社会に求められる能力は新しい価値を生み出すことになるので、非常に良い経験になるので、ぜひ機会があるならやったほうが良い、とのことです!

社内起業を立ち上げる上での具体的なステップとは?

次に、具体的なステップについていくつかお話しいただきました。

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・アイデアを色々見てみる、インプットを増やしてみよう。
・思いついたことを周りの人に話してみよう。(批判しあわないように)
・自分の本当にやりたいことは何かを考える。継続するために自分の価値観を考える。
・事業計画はそのとおりにはいかないので、事業計画や損益計画はコミュニケーションツールと理解しながら創る。
・後々外部調達するのであれば、モチベーションに関わる株を持つかどうかも検討する。VCは株持たないCEOには出資を疑惑的に考える。
・とにかく選考を通すことは大事。ゲート式になってしまっているので、そこを通り、経験を積み、事業を創ってしまう。
・KPIをいくつか見てみて、改善のために回してみる。
・とにかく動いてから考えてみる。最低でもOODAで動く。
・最悪、社内起業が無理だと思ったら、止めるオプションを持つべき。

まずは一歩でも行動してみることを推奨されています。

例えば、普通のアイデアしかなくても、同僚に話してみて、ブラッシュアップしあって、共感しあえば、なにか新しいものも出来るかもしれません!

社内の論理や価値基準が、邪魔することもあれば、それが助けてくれることもある、社内起業ならではですね。

提案を通すために必要なこと

最後に、提案を通さないと始まらないということで、何が重要化を振り返っていただきました。

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・数字をもっと詰める。
・経営者はその事業がどのようなビジョンをもたらすのか、中間管理職の目線として、どう思うのか考える。
・これを決めてとお願いせずに、比較案で選ばせるテクニック
・意思決定は、会社ではなく、自分で行う。最悪やめたらOK。

結構、シンプルなことが書いてありますが、意外と行うのは難しいと思われます。

他方で、社内起業においては、起業とは環境は違いながらも、最終的には「自分がやりたいのか?」という点も、大事にしたいポイントですね。

重要なシーンになって、社会や会社の人達に「あなたはどうしたいのか?」と問われた時に、後悔がない道を進みたいものですね!

イノベーションは万能か?

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ここまで、新規事業の話、いわゆるイノベーションの話をしてきましたが、実際に新規事業が行う上では、対立も起こっているのが実情ですよね。

イノベーションは効率化をもたらしますので、必ずしも経済成長を促進するものでもございません…。

また、雇用を奪うケースもありますよね。

社内起業では、今の社員のリソースを使って、次の事業を展開されるのが理想ではありますが、他方で、スタートアップにはその論理は関係ないので、社内のカニバリゼーションを気にしすぎると、市場をとられてしまうかもしれませんね。

ジョージさんからは、「しかし、そうはいっても、経済の低迷は避けられないので、新しいことを新しいことをやっていく力は大事になっていきますよね。だからこそ、自分に向き合いながらやりたいことをやっていきましょう!」と熱いエールをいただきました!

*こちらの記事の内容はYoutubeでもご覧いただけます!https://www.youtube.com/watch?v=VLO8Ka7B5ZU

ご案内

以上で、「社内起業を立ち上げる具体的なステップと方法 〜 様々な実践をベースに語ります 〜」の01nightのレポートを終わります。

社内起業は政治的な問題や自分のスキルの問題など、難しいことはたくさんありますが、これからの時代のマインドセットでは学べることがたくさんありますね。

ぜひ、本記事をご参考にしてみて下さい!

今後のイベントはこちらから、案内を御覧ください。

ゼロワンブースターへのお問い合わせは、こちらのフォームからもしていただけますので、ご興味がございましたら、どうぞ宜しくお願い致します。

また、株式会社ゼロワンブースターでは、採用活動を積極的に行っています!

事業創造に興味がある方、ぜひ、お気軽にお問い合わせ下さい!

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Writer:Tomita Itaru(twitter@ItaruTomita7997):起業のご相談や事業の壁打ち、新規事業のご相談などお気軽にDMいただければと思います!

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