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ゼロイチインタビュー#1 「人生をかけて成し遂げたいことを考え抜き、思いついたことにまずは挑戦する」 PoliPoli代表 伊藤和真さん

こんにちは!『ゼロイチ』社会起業家アクセラレーションプログラム運営事務局です。
参加学生の募集も始まりいよいよ本格始動ということで、もっと多くの若い世代の挑戦を後押ししていきたいと思い、既に社会を変える新たなイチを生み出す挑戦をしている先輩社会起業家へのインタビュー企画を始めていきます!
第一回は、ゼロイチプログラム検討時の2022年度から、意見募集や会議運営に携わっていた株式会社PoliPoli代表の伊藤和真さんです。

ゼロイチとは?

経済産業省、ボーダレス・ジャパン、リディラバが官民連携で行う、若い世代を対象とした社会起業家アクセラレーションプログラム。約7ヶ月間にわたる集中プログラムを通して、社会課題を解決するサービス/プロダクトを形にするサポートを行う。(https://01zeroichi.jp/) 現在記念すべき第1期生募集中。

伊藤和真さんプロフィール

1998年生まれ。愛知県出身。株式会社PoliPoli 代表取締役CEO。慶應義塾大学在学中の2018年に、自身が有権者として感じた選挙や政治への課題意識をもとに株式会社PoliPoliを立ち上げる。
伊藤氏Twitter:@kazuma12222

株式会社PoliPoli

「新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する。」をミッションに政治・行政と国民をつなぐ政策提言プラットフォームを運営。
Open Philanthropy財団らの協賛を得て「Reach Out Project」を開始。政策提言を通じたグローバルな課題解決にコミットする人材の育成にも取り組む。
Webサイト:https://www.polipoli.work/

社会的インパクトにこれまで以上に評価がつく時代の到来

── 今回社会起業家を志すアクセラレーションプログラム『ゼロイチ』を経済産業省、ボーダレス・ジャパン、リディラバが始めることになりました。

めちゃくちゃ良い取り組みですよね。実は昨年度、PoliPoliが事業検討にかかる意見募集や会議運営を受託していたのでついに始まるのかという気持ちです。
やっぱり僕がPoliPoliを立ち上げた頃と比べると、ソーシャルグッドな取り組みや社会的な価値が認められるようになったり、むしろそれが投資家からの評価においてよりプラスになったりと着実に社会も変わってきているなと実感をしています。

── スタートアップ育成5か年計画や新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画の中で、「社会的起業家」「インパクトスタートアップ」が取り上げられるなど、本当にここ数年で大きな波がきていますよね。

僕が起業した時はインパクトスタートアップとか考えられなかったですよ。「ソーシャルってなんか遊んでるの?」みたいな反応であしらわれたこともありました。
そういった大きな流れができている中で、国としてコミットメントをする。そしてボーダレス・ジャパンとリディラバが携わっている。もう間違いないなって感じですよね。

── 嬉しいお言葉、ありがとうございます。
今とは大きく違う環境の中で起業をされた伊藤さんですが、18歳の時に趣味で立ち上げたアプリが起業に大きく関わっているんですよね。

高3の時に俳句に興味を持ったんですが、俳句をやってる友達が全然周りにいなかったんですよ。僕はツイッターネイティブの世代だったので、「じゃあ俳句版ツイッターをつくるか」みたいなノリで「俳句てふてふ」というアプリを開発しました。
開発のために自分でコードを勉強して、書いてみて、リリースしてっていう感じで、普通に汚いコードでしたけど実際に動いてるのを見て、色んな人が使ってるのを見た時はとても嬉しかったです。

── 欲しいものが現実にないのなら自分でつくってしまおう!となる人って、実はそんなに多くないのかなと思うのですが、アプリ開発に至った時はどんなことを考えていたんですか?

自分にとってはそんなに大袈裟なことではなかったです。「ちゃんと勉強してやればつくれないわけないでしょ」みたいな感じでしたね。
高校生の頃はずっとダンスをしていたので、ビジネスとかにも全く関わっていなかったんですけど。漠然と「自分ならできるんじゃないか」みたいな感覚がありました。

「原体験」がなくても挑戦する権利はある

── そこから選挙をきっかけに政治に興味を持ち、PoliPoliを立ち上げることに至ったんですね。
事業を立ち上げる時には周囲の人にどんな反応をされましたか?

めちゃくちゃ反対されましたよ。それこそみんな知ってるような上場企業の人に会ってプレゼンをしたら「絶対に失敗する」って言われました。
でも今思えば、あの時応援してくれているからこそ、敢えて僕のことを試してたんじゃないかなと思うんです。というのも、反対されてもやるぐらいの人じゃないとやっぱり起業は成功しないと思うし、そのくらいの覚悟が起業には必要だと思っているので。

── 反対の声の中でも貫ける覚悟を持てるのは、どうしても社会を良くしたいという思いがあったからこそだったと思います。その強い熱量はどこからきていますか?

んーどうなんでしょう。僕は正直その熱量を持つきっかけとなった「原体験」と言えるほど大きなものがないんですよね。悲しそうな人を見ているより嬉しそうな人を見ている方がいいし、そこから広げて、世の中に幸せな人が多い方がいいなって思うくらいです。

周りの先輩経営者や社会起業家を見ていると、結構世の中に対する怒りとか強烈な幼少期の経験がある人も多いんですよね。自分の原体験があって、それをもとに事業を立ち上げている姿を見ていて本当にすごいなと思います。

ただ、だからと言って原体験がないと事業立ち上げができないわけではないと思います。
どこかで「もっと社会を良くしたいな」と思っている人とか、「今の社会がちょっとおかしいな」と思っている人とか、なんとなく居心地の悪さを感じている人とか、そういった人でも挑戦する権利はあるんじゃないかなと思っています。

学生時代の挑戦は色々な人に応援してもらえる

── 社会的起業をしている方って強い原体験がある人が多いイメージがあったので意外でした。
そういった背景から学生時代に起業をされたと思うのですが、やっぱり学生起業の難しさっていうのは大きかったですか?

正直ネガティブの方が多いですよ。論理的に考えたら社会人で色々な経験をして、実力をつけてから起業した方が絶対に成功しやすいです。
でも、当時からそんなことは関係ないと思いました。そういうふうに考えている人じゃないとリアルに成功しないんじゃないかなと思っています。

── 逆に学生起業だからこそのメリットはありましたか?

それはありましたね。学生ってだけで色々な人に応援してもらえます。いわゆる無敵状態です。
例えば僕も10代だったから、学生だったからこそ議員の方にお会いして話を聞かせてもらえたりしました。
あと伝えたいのは、10代の頃のリスクって思っているよりもリスクじゃないんですよ。逆に大人になって実力がついた頃には、色々背負うものができていたりもしますよね。

だから繰り返しになりますけど、とりあえずやってみればいいんじゃないかなと思います。とにかく自分が何かやりたいとか、自分まだまだこんなもんじゃないとか、そういう気概のある人にはどんどん社会的起業にチャレンジしてみて欲しいです。

── 学生起業だからこそ応援してもらえるということもあるんですね。
伊藤さんが起業された当時のメンバーは、今も残られていますよね?やっぱり学生時代から共にしている3人だからこそ、うまくいったこともあるんですか?

それはめちゃくちゃありますね。
僕はVCでインターンをしてた経験もあるから分かるんですけど、創業期のスタートアップがうまくいかないのはメンバーの離脱が多いんですよ。そこは学生時代からの3人でたくさん議論してきたからこそ、乗り切れたと思っています。

── もう少し具体的に3人のエピソードをお聞きしてもいいですか?

めちゃくちゃ議論したり、お互い本音でフィードバックし合ったりしましたね。
またビジネス的に成功しそうなアイデアがあってもメンバーの一人でも納得できずモチベーションが下がる場合はその事業には手を出さないといった判断もしました。

── 学生時代から一緒にやっている3人だからこそ、うまく回っている部分があるんだな、とお話を聞いていて改めて感じました。


人生をかけて成し遂げたいことを考え抜き、そこから思いついたことに挑戦して欲しい

── 最後にゼロイチに応募して、社会を変えるイチを生み出そうとしている若い世代にメッセージをいただけますか?

まずは自分としっかり対話をして、人生をかけて成し遂げたいことや自分のミッションが何かを徹底的に考え抜いて欲しいなと思います。
それができたら、思いついたことにとにかく挑戦してください。コードを書いてみるとか、デザインを勉強するとか、人脈をたくさんつくるとか、そういうものが自分の手札になります!


⭐️ ゼロイチ第1期生募集中!

現在参加希望者向けのプログラム説明会を開催しています。
▼開催日時
6/23(金)・27(火)
全日程19:00-20:30 オンライン開催
▼説明会申し込みはこちらから

🔷 6/16(金) 18:00より プレイベント開催!

本プログラムメンターを担当してくださる流郷さんも登壇!
社会起業や学生起業をテーマに豪華ゲストのお話を聞きながら、自分だけの起業に向けた設計図を描きませんか?
※同じ課題意識を持つ仲間との交流スペースもあるので対面での参加をお勧めしています。

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📷 5/25にプログラム発足の記者会見を開催しました!記者会見の様子はこちらからご覧になれます。

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