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ケーススタディ2:博物館 シンコンセッション⑦

こんにちは noteメンバーシップ:ツギ・マチ・ラボ(次世代の都市・街づくりラボ)を運営する松岡です。
文化施設のコンセッション研究の第7回は、「博物館・美術館」でのケーススタディです。
「魅力の深度化」と「間口拡張」の視点で、試行・検討します。
よろしくお願いします。


【内容】

Ⅰ 鳥取県立博物館

Ⅱ 滋賀県 東近江「森の文化博物館(構想)」





【Ⅰ.鳥取県立博物館】

⑴ 概要と課題

鳥取県立博物館は、鳥取市街の中心地の鳥取城跡公園内に位置し、周囲には鳥取城跡や洋館の仁風閣などの観光スポットがあります。

総合博物館でしたが、2025年に美術部門を、県立美術館として分離させるため、鳥取県に関する歴史と自然をテーマにした展示をおこなっています。

特別天然記念物の「オオサンショウウオ」の飼育展示が特徴になっている他、鳥取の食材を利用したレストランは評価が高く、結婚式の二次会利用の実績もあります。


6万人以上を集めた「ティラノサウルス展(2022年)」のような人気企画展などもありますが、平均年間来館者11万人のほとんどが、学校利用などの低料金での入館で、運営費の9割が、鳥取県からの助成金で賄われている状況です。

史跡公園内の建築であるため増築などは難しく、美術部門跡のリニューアルを中心とした、魅力化方策が求められています。


⑵ 基本方針

展示物が大きく変わる訳ではありませんから。入場料の引き上げは難しい状況です。

① 事業性を向上させるには、観光回遊拠点として、集客・収益化を図って行ってはどうでしょうか。

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