見出し画像

マインドフルな生活

【キャリコンサロン編集部】 #06  マイブーム

キャリコンサロン編集部日曜担当の荒巻令子です。
本日のお題は #マイブーム
楽しんでいただけたら幸いです。

明日で2021年の5月も終わり。
年初からなんとなく落ち着かず、3月〜5月は毎年忙しい時期ではありますが、今年は序盤からバタバタでした。
仕事では、終わるはずだったプロジェクトが期をまたいで継続になったり、副業でオンライン新人研修のお手伝いをしたり。その他家族が入院したりなんてこともあり、あの頃の記憶は時制があやふや・・・
体力的にもキツくて、定期的に受けていた講習や朝の勉強時間も全てキャンセルし、休みの日はほとんどベッドの中、という生活でした。

そんな状態を一番情けなく思っていたのは、たぶん自分自身。
はい、自分に厳しいタイプです(笑)

時間を増やす方法!?

なんとか役割も果たしながら、やりたいことを十分に楽しむ方法はないものか? 真剣に考えましたよ。
どんな人にでも与えられる時間は1日24時間。
どんなに頑張ってもそれを増やすことはできない。たぶん。
そうなると、限られた時間を効率的に「濃く」使うしかないわけだ。

そこで思いついたのが、マインドフルネス

マインドフルネスとは、今という瞬間に常に意識を向け、自分が感じている感覚や感情、思考を冷静に観察している心の状態のこと

瞑想によってその状態に自分を持っていくことができるとか。

マインドフルネス瞑想によって得られる効果は、
 ■ストレスが解消され心が穏やかになる
 ■頭が明晰になり、洞察力が高まる
 ■直感力や創造性が高まる
などが、心理学や脳科学の分野で証明されている。
昨今では有名人やプロスポーツ選手、GoogleやYahoo!などの企業が取り入れたことでも注目されているトレーニングだ。

つまり、限られた時間を濃く、何倍にも有効に使うための魔法の杖となり得るのでは!? 
ご飯を食べながらメールチェックをし、同時にネットスーパーで夕飯の食材を注文しながら、わたしは本気でそう思った。勘違いに気づくには、その時の私は疲れすぎていた。

マインドフルネス状態への道

マインドフルネスについては、3年くらい前から本を読んだり講座を受けたりして、概要については知っていた。
「今、ここ」に集中する、という考え方はカウンセリングの傾聴にも繋がる気がして、興味があった。ただ、「瞑想」という宗教色を感じさせる言葉に若干の戸惑いと抵抗感があったのが正直なところだ。そのため、科学のアプローチを打ち出した書籍を選んで読んでおり、そのメカニズムについては理解しているはずだった。
でもどうも腹落ちしなかった。
要するに、その状態を「体感する」ことができなかったのだ。

そのことを深く理解するには、どうしたら良いのか?
 >>「人に教えられるくらい勉強すれば良い」

ということで、マインドフルネス瞑想の認定講師資格を取得しました。

今思えば、間違った認識に端を発し、間違った野望を胸に突き進んだ訳ですが、
結果オーライ、思いもかけぬ効果が。

得たものは、自己理解セルフコンパッション、自分を愛する気持ち。

マインドレスネスなマインドフルネス修行

マインドフルネス状態を体感するには瞑想を行う。
講師講習では、毎日最低でも30分。座っての瞑想実践が必須だった。

楽な姿勢で座り、軽く目を閉じる。自分の呼吸に集中し、その息遣いや体の動きを注意深く観察する。集中がそれたら、それに気づき、また意識を戻す。

そもそもが、せっかちな性格。
常に先を先を考えていないといられないわたしは、手元のことをやりながらも、意識は現在・過去・未来を自由に行き来し、止まらない。
マインドフルネスの反対の状態をマインドレスネス、と呼ぶが、私の日常は文字通りマインドレスネス状態の連続だ。

当然、瞑想を始めても1分もたたないうちに雑念が湧く。
(そういえば今朝食べたあれは美味しかったな。明日も同じメニューでいこう)
あ、いけないいけない。慌てて呼吸に意識を戻す。途端に次の雑念が訪れる。
30分、ただ座って瞑想するのも辛かった。他にやらなきゃいけないことが山ほどあるのに!

講師講習自体は発見の連続だったし、先生や仲間達との時間は楽しかった。
しかし、自分が思い描いたあのマインドフルネス状態に到達できる気がしなかった。まったく(涙)
それでも、とにかく最後までやってみようと腹を括り、時間を見つけては座り続けた。それ以外にも、食べる瞑想、歩く瞑想、ジャーナリング、ボディスキャンなどとにかく時間があれば自分自身に集中し、その様を観察するよう心がけた。

そんな苦しい修行の生活が1ヶ月ほど過ぎた頃、突然に少し前の記憶がよみがえった。

長男は就職活動を割と早めに終えていた。
行くと決めた会社はとても良い会社でわたしも文句はなかったが、彼の第一希望ではなかった。そこがひっかかった。

「ベストを尽くしたの?後悔しない?」と聞いた。
その時の息子の答えは、
「ママにとってのベストかどうかわからないけど、僕は今とても幸せだよ。」

たとえ短い時間でも、子供を預けて仕事をしていた頃、その仕事が彼らに寂しい思いをさせてもやる意味のあることなのか、自分がそれだけの価値を生み出せているのか、頭の隅で考えずにはいられなかった。
何をするにも未来を考えて緊張していた。
間違いなくやり残すことなく「将来後悔することがないように」。常にそれを考えていた。
未来に後悔しないために、今をどんどんやり過ごしていた。

今、わたしはどんな気持ちなんだろう。わたしは幸せだろうか?

自分を好きになるマイブーム

自分の呼吸に集中する。
ストレスを感じているのか、呼吸が浅い。今日がんばった自分を褒めてあげよう。
吸う息、吐く息。集中していくと体が暖かくなってくる。硬くなっていた背中の力が抜けていく。今日嬉しかったことを思い出すと頬が緩む。
そして意識を戻す。途切れることのない自分の呼吸に集中する。

正直言って、今でもなかなかマインドフルネス状態になれないことが多い。
そして、当初の目的だった時間の効率化を叶えるのはまだまだ先の気がしている。
それもあって、人に教える勇気はまだない。
でも、誰かと一緒に瞑想することで、相手を思いやるように自分自身も思いやれる時間を持てるといいな、とこっそり思っている。

これを一過性のマイブームにしないためにも、わたしは今夜もお風呂でハミング瞑想をする。

#マイブーム #マインドフルネス #自己肯定感 #キャリコンサロン編集部


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?