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2022年12月17日の日記

 駄菓子屋で、PayPayでお金を払った。手に小銭をいっぱい握りしめて、せっせと計算をしている子どもを横目に、私はスマホでサクッと会計を済ませた。手が塞がってても大丈夫!暗証番号も要らないしね!イマドキの子どもたちは、予算を超えないように値札とにらめっこしながらカゴにお菓子を投入していく、あの緊張感を味わっていないのだろうか。とりあえず商品をカゴに放り込んで、QRコードを読み取って、足りなかったらその場でチャージして…、まぁ別に、何も悪いことではないのだけれど。
 子どものときはキャッシュレス決済なんてなかったから、いつもニコニコ現金払いが当たり前だった。とりわけ駄菓子屋ってのは、莫大な駄菓子の中から予算の範囲内で好きな組み合わせを選び出すっていう、ある種のマネーゲームみたいな側面もあったから、「買い物」というものの基礎を実践して学べる貴重な機会だった。こち亀でもそんなことを言っていた気がする。

 子どもの頃に好きだったお菓子を"箱買い"した。箱買いしてもなおこの値段なことに驚いた。大人になった子どもたちは、それもいいな、なんて、この小さな箱に見惚れる。お支払いですか?あ、PayPayでお願いします。


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