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2023年1月28日の日記

 喫茶店にいると、隣の卓に高齢の女性2人がやってきて、ホットケーキを食べながら会話をしていた。何気なく耳を傾けているとどうやら、何丁目の○○さんは今年で6回忌だったか7回忌だったか、というような世間話をしていた。

 亡くなってからもこうやって故人のことを偲んでもらえるのはとても嬉しいことだと思うし、私もこうやって日常の何気ない会話のシーンでふと思い出されたりしたい。
 死んでしまったらもうツイートもストーリーズも投稿できないのだから、こうやって少しでも生きた痕跡を残していくことは大切だ。これは自分のためだけならず、私を取り巻く人達のためにもなるから。あなたの写真も文字も、死後なお生き続ける。

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 生活の中に確かな拠り所があるということにとても憧れるが、その反面、いつもあてなくブラブラしている風来坊のようなスタイルもいい。定住と流浪は対岸の存在のようで、実は背中合わせなのだろう。
 私はどちらかというと、あてもなくあちこちへと流浪していたい人間で、特定の色には染まりたくないし、特定の土地の匂いを纏いたくない。これは裏を返せば、どんな色にも匂いにもなれるということ。あぁ、色も職も、なくたっていい。


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