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1年生って、こんなに小さくて可愛い

12年ぶりに1年生の担任をした。
12年前は、我が子の方が小さかったけれど、今回は我が末子が中学生になっているせいか、出会った6歳の子供たちが小さくて可愛くてたまらなかったです!

4月、入学式翌日のこと。
コロナ対応のため、体温を書いた健康チェックカードを見せてから教室に入ることになっていた…。
3月まで担任していた6年生は、ランドセルのベルトを肩から片方外してちょっとずらしたら、すぐにフタを開けてカードを出していた。
でも、1年生は、
①ランドセルを床に下ろし
②フタを広げて(この時点で廊下に人が通りにくいくらい広がってしまう。)
③連絡袋を探して引っ張り出し
④チャックを開けて
⑤そこから健康チェックカードを出し
⑥チャックを閉めて
⑦再びランドセルに戻し
⑧フタを閉めて
⑨よっこらしょと背負い
⑩見せようとする。

ものすごく新鮮でした。
何も省略しないで、一つ一つやるとこんなにかかるのか〜と、驚きました。

手洗いうがいに気をつけさせ、手の消毒をして、床掃除はさせないように…と、コロナ対策で色々してるのに、ぜーんぶ床に広げちゃうんだ…。
こんなに違ったっけ!と、それだけで面白くて可愛くて、マスクの中で笑ってしまいました。
(でも、1学期の終わりには、待ち時間の間にカードを用意して、すぐに出す子が多くなった。現在は、保護者の入力をタブレットで確認の形。)

入学して数日経ったある朝、男の子が「先生、とれない。」とやってきた。見ると、上着の上にランドセルを背負い、さらに水筒を斜め掛けにしているせいか、水筒の紐とランドセルが引っかかってうまく取れないようだ。
手伝おうと思ったら、その子は必死で体をくねくねさせ始めた。
数秒後、大きめの上着もランドセルも水筒も全てが足元にするりと落ちていた。脱皮だ!
本人はやっと脱げて嬉しそうな顔。可愛いくて、でも面白くて大笑いでした。


ある日、給食に鮭が出た。すごく美味しかったらしい。
男の子が
「しゃけ、うま〜い・、しゃけ、うま〜い・、しゃけ、うま〜い・。」
とリズム良く4拍子で、呟き始めた。
面白すぎです。
周りの子も楽しくなって同調したそう。
でも、コロナ禍なので注意せざるを得ず、私はマスクをしてから
「黙食だよ!」
と声をかけた。すると、その子は黙って、今度は両手を上に上げ、くねくねとさせながら「しゃけ、うま〜い・。」のリズムをとり始めたのだ。
見ているだけで、頭に「しゃけ、うま〜い・。」が浮かぶ。
「しゃけ、うま〜い・・」ダンスの誕生だった。
可愛すぎて、マスクの中で子供たちにバレないように堪えながら笑いました。


この1年、こんな風な可愛くて面白いことばかりで、本当によく笑いました。
3月25日最終日。
クラス替えがあるので、このメンバーは解散。
最後のあいさつは、全員で「ありがとう。さようなら。」
数人が泣き出した。
大丈夫、みんなはまた楽しく過ごせるよ!
この1年、可愛いパワーをたくさんもらいました。本当にありがとう。



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