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ここのところ同級生が還暦の画像をSNSに上げているのを頻繁に目にする。プレゼントされた赤いセーターやパーカーを着て、ほろ酔い赤ら顔で覇気のない笑みを浮かべてる自虚的なポートレート。
3回目の成人式だの、新しい人生の始まりだの、2歳の孫にヘロヘロだすーだのチャラいコメントが目立つ。
同学年が還暦ということは、当然自分の番も巡ってくる。同じ穴のムジナ。
おめでたい話なのだが、還暦を迎えたからといって急に生活様式が変わるとか、突然オトナな行動が取れるようになるわけではない。いつもと何ら変わらない。 
確かに玄関で靴を脱ぐ時に必ずふらっとよろけることに気づき、事務仕事の数字間違いがさらに輪をかけて増えていることに気づき、ガレージから車を出す時、一瞬ギアチェンジに戸惑うことに気づき、いろんな気付きが増えているのはわかる。(まだその気付きを認知できているのでOK!)

僕にとって今年のキリ番は誕生日だけでなく、ピアノのマイスターになって30年。 今のピアノ工房を構えて20年が過ぎた。
仕事に関する一括りとしてここはなんかしたいな(なんかせなあかんのかなぁ?)と思っていた。
小粋なお店を貸し切りにして世話になっている友人知人60人を招待して、飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎでもしようかと企んだこともあるのだが、今このロックダウン真っ只中、一番やったらあかんことなので、渋々…(←ホンマか?) 記念品としてピアノ工房のロゴの入ったボルドー色のエプロンか、エコバックでも作ってみんなに配ろうかとも思った。(←思ったのは事実) で、人に会うこともままならぬご時世、今は黙ってじっとしておこうと、結局いつものやる気のなさ全開の今日この頃。
東京の親友から気の利いたアニバーサリーチョコレートをいただいた。
これからチョコチョコ会う知り合いにお裾分けしていこうと思う。
そう、これでお茶を濁してしまおうとしている。

ただ一つ、今、心から願うことは、健康でいること。
なるべくみんなに迷惑をかけないようにしようと思う。
この年齢になるとどんなに気をつけても病気になることもある。これは仕方ないこと。でもね、病気になっても必ず回復してやろうという意志の強さ、ポジティブに考えられる力だけはつけておこうと思う。
これが、自分のまわりにいる友人達にもそうあって欲しいと、キリ番の年に一番願うこと。

なぁみんな 傷口を舐め合って生きていこうね ぺろぺろ  ーまー



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