ミニマリストに憧れる

最近、やたらとミニマリストへの憧れが強い。

理由は何かわかっている。Instagramだ。
Instagramのおすすめ欄には、自分が過去に見た投稿と似た投稿が表示されるようになっている。
ミニマリスト関連の投稿をよく見ているので、おすすめ欄にも出てくるようになったのだろう。
だんだんと見ているうちに、「物を減らして好きなものだけを身の回りに置く」みたいな生活に憧れてしまったのだ。

元来、自分は物が多いタイプだ。興味の移ろいが早いので、いろんなものが欲しくなる。
そこまで高くないものであれば、すぐに買ってしまうこともしばしば。
100円均一や3COINSで爆買いしてしまう、典型的な無駄遣いが多いタイプだ。

「ミニマリスト」という名前は知っていたが、なんとなく物を少なくすることに不安があった。
喪失感に襲われそうとか、一度手放したものへの後悔がありそうとか。
でもミニマリストのスッキリとした部屋には憧れる。自分もやってみたい。

そこで、手始めに過去に100円均一や3COINSで買ったけども使用していないもの、変色してしまったアクセサリーなどを捨ててみた。
ゴミ袋に入れる時は少し惜しい気がしたけど、えいやっ!と袋に放り込む。
火曜日のゴミ出しの日にゴミを出す。
すると、1週間も経つと捨てた物のことなんて忘れてしまう。
もはや何を持っていたのか思い出せない。
そんな物をいつまでも大切に身の回りに置いていたのかと、初めて気づく。
「意外と物、捨てられるかもな」と思う。
これが初めての断捨離だった。憧れていたミニマリストへの第一歩だ。

自分は物忘れが激しいタイプだ。
まだ20代であるにも関わらず、無自覚で同じ人に同じ話を3回もしていたことがある。
人の顔や名前も覚えられない。
普段は自分の記憶力の無さにうんざりするが、この時ばかりはラッキーだと思った。
捨てた物を持っていた記憶もなくなるため、喪失感や後悔に襲われることもない。

次に、もう着ていない服を捨ててみる。今度はゴミ袋3袋。かなり思い切った。
体型が中学生ごろからあまり変わっていなかったこともあり、恥ずかしながら10年ほど着続けている部屋着もあった。
そんな部屋着たちも全て捨てた。
するとクローゼットがスッキリし、自然と心もスッキリした。気持ちに余裕さえ出た気がする。
なんかちょっと楽しいかも、と思い始める。
こんな感じで物を減らすことが少し楽しくなった。

そしてもう一つわかったことがある。
わたしは人生の多くの時間を「探し物」に使っている。
メイクをする時にあのアイシャドウをポーチから探す時間、服を着る時にあの服をクローゼットから探す時間、靴下を履く時にあの靴下をチェストから探す時間……。
山崎まさよしもびっくりするほど常に何かを探している。そんなとこにいるはずもないのに。

焦っている時の探し物ほど、イライラすることはない。
もう家を出ないといけないのに付けたいピアスがない、今日行く病院の診察券が見つからない。
そんな理由で電車を逃したことが数え切れないほどある。
よく「物の住所を決めれば部屋が片付く」なんて聞くが、あれはある程度物が少ない部屋限定の話だと思っている。
どれだけ物の住所を決めても量が多ければ、集合住宅が乱立するだけだ。
部屋が片付くはずもない。
部屋を片付けるのが苦手な私にとって、探し物をしないようにするには、物を減らすのが一番の解決策なのだ。

わたしの
・好きなものがすぐに変わる
・物忘れが激しい
・片付けが苦手
というネガティブに捉えてしまいがちな性格が、ミニマリストには向いているのかもしれない。

今日、久しぶりに部屋のものを断捨離した。
部屋が綺麗になり、心もスッキリしている。
まだまだミニマリストへの憧れがあるだけで完全に実践できてはいないけど、少しずつ物を減らして好きなものだけに囲まれて生活していきたい。

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