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兄への手紙

先日オンラインで書き残すためのクリエイティブライティング講座というワークショップに参加した。そこで手紙を書いた。僕は兄への手紙を書いた。もちろん超プライベートな内容でバリバリプライベートに書いた。

兄宛ではあったか実際に出すつもりはなく。宛先はあっても出さない手紙だ。それなのに書いた。ワークショップのお題だからというのもあるにはあったがきっかけはそうでも書いてはみたかった。書いておきたかった。いい機会だとおもった。それにまさに書き残すにふさわしいともそのとき思ったりもしながら書いた。

もうそれはほんと出るにまかせてそのまま書いた。A4用紙ほぼ1枚。時間にして10分か15分だった。ワークショップでは参加者の中から書いた手紙を読む人、読んでもいいよという人を募集してたので手をあげた。超プラーベートな内容だったけど参加者の中に日頃からプライベートな関係にある人はいない。だから僕にとっては手紙は超プライベートな内容ではあるが手紙を読むことはそれ以上でもそれ以下でもなかった。だから読めた。

そして読んだ。よかった。読んでよかった。自分の書いた手紙、兄に宛てた、兄に寄せた手紙。ちょっと恥ずかしかったけど、結構がんばらないと読み切れない内容だったけど。もうそれっきり見ることも出すこともないであろうただ書いただけの手紙を声に出して読んだ。読めてよかったしうれしかった。自分の声を自分で聞いた。それもあったかも知れない。

他人に宛てた手紙は自分に宛てた手紙でもあるのかも知れない。手紙を読んでいるうちそのうちにそんなことなんかも思い浮かんだ。いい時間だった。

オンラインにできること、まだまだたくさんあるとおもった。 709文字

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